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今日の献立、豚肉の生姜巻き Posted on 2025/08/29 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
小生が日本滞在中、フランス人やアメリカ人の友人を連れて行く、ちょっと特別なお店があります。
赤坂という街は東京の中でも高級な料亭が多いイメージがありますね。
国会議事堂が近いせいもあり、昔から、日本の政治家が集まる街として、知られてきました。
一方で韓国系のレストランなども多くあって、中心部は活気があり、山の手に向かうと、料亭が広がる、飲食文化二重構造地帯になっております。
そして、賑やかな赤坂中心部も、一歩入ると、狭い路地に、小さな割烹が犇めきあっていたりして、なかなか風情のある地域なのです。
で、ぼくがよく行く赤坂の鉄板割烹「さわ」さんも、奥まった行き止まり路地の突き当りで、こっそり光を灯している一軒なのです。
料理長の女将がコテを器用に操って作る、肉や魚介の鉄板焼きが、美味しい。
そして、絵になる秘密の隠れ家のような一軒。

ここの名物料理に「新生姜の豚バラ巻き」というのがございまして、今日は、その作り方を、岡料理長の許可をえたので、ご紹介したいと思います。
フランス人作家の、Aさんは「すごく好きだ。生姜を豚バラ肉で巻いて、じっくりと焼く、この発想が実に日本だね」と喜んでくださいました。
アーティストに受ける店なんですね。
入り口から、昭和を感じるこのなつかしさ・・・。

今日の献立、豚肉の生姜巻き

※ 左手が女将です。

今日の献立、豚肉の生姜巻き



では、さっそく、作り方をご紹介いたします。

とってもシンプルです。
薄切りの豚バラ肉に、千切りした新生姜を巻きます。出来ましたら、一枚ではすぐにほどけてしまいますから、もう一枚、ぐるぐると巻き付けて、寿司を握る要領でぎゅっと握ってください。
上から、塩胡椒をお忘れなく!

今日の献立、豚肉の生姜巻き

フライパンに油をひいて、全面を焼き色が付くまで焼くんですが、蓋をして、ちょっと蒸し焼き風にするのがコツです。そうすることで中の新生姜がほくほくになりますよ。

今日の献立、豚肉の生姜巻き

今日の献立、豚肉の生姜巻き

包丁で二つにカットして、小皿に紫蘇の葉などを敷いて、盛り付けてください。
七味とか、あいますね。
最高に美味しい、「さわ風豚肉の生姜巻き」の完成となります。
ボナペティ!!!

今日の献立、豚肉の生姜巻き




ということで、個展情報です!!!
近づいてきましたよ。今は仕上げの真っ最中です。よっこらしょ!!!

パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催します。
今回は、浮世絵にヒントを得た新しいシリーズ、ボタニカルな美しいノルマンディ世界、など、今までにない辻ワールドでおおくりします。全24点の渾身作で行くよ。笑。

辻仁成の美術サイト、昨日、更新されました。

辻仁成 Art Gallery

今日の献立、豚肉の生姜巻き

そして、父ちゃんがみなさんの悩みや質問にこたえるラジオ、毎月3回やっている人生を語り倒すラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。

TSUJI VILLE



Posted by 辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。