自分流・日々のことば

日々のことば「有言実行」 Posted on 2025/09/09 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ちょっと思いついたのですが、いや、思いついたと言うのは語弊がありますが、実は、明日か、明後日から、小説の連載をスタートさせたいと思っているんです。
なんで、こういうこうとをここに書いているのかというと、書かないといつまでも、スタートできないから、なんです。
当然ですね。
というのも、デザインストーリーズ紙上で連載小説を書こうと思いたってから、なんと、すでに7年ほどが経つのです。
「光陰矢の如し」
やるぞ、やるぞ、と言っているだけの「やるやる詐欺」みたいになっておりました。

そこで、何を書くか、まだ、決まってないのですが、決まってないのに、明日から連載します、って、すごくないですか?
こういうのを、
「背水の陣」
と言いますかね?
なんに対しての背水なのか、わかりませんが、ぼくの歌にこういうフレーズがあります。
「有言実行、それがおれのモットー」
若い頃は、無謀でしたが、必ずやると言ったらやる男なんだ、と自分に言い聞かせて、日々をのりきってきたものでした。
そして、今もまた、その続き、途上にいます。

日々のことば「有言実行」



ともかく、「有言不実行」よりは「有言実行」がいいでしょう。
その小説が失敗するとしたら、この計画性のなさによるところかもしれませんが、失うものはありません。
いよいよ、スタートするのだ、と思うと、興奮してきました。
何も決まってないのですが、今日、カフェでビールを飲みながら、自分の過去作品を読んでみたんです。
なかなか、面白かったです。☜自画自賛。
30代、40代の若い頃の短編集でした。
これに負けないようなエネルギッシュな小説を書いてやろうと思っています。

ともかく、明日か、明後日、まず、「第一回」出します。
楽しみですね。
長編小説にしたいと思っています。
自分が昔書いた短編小説を膨らませたいな、とさっき、シュリー橋を渡りながら、思いました。
「有言実行、それがおれのモットー」
やったるで!!!
はい、今日も精一杯生きたりましょう。
えいえいおー。

日々のことば「有言実行」

今日のひとこと。
「有言実行、それがおれのモットー」

日々のことば「有言実行」



今日のごはん。
「ピンサ」

日々のことば「有言実行」

ピンサとは、ピザみたいなものですが、スーパーでこういう生地だけ売っています。そこにトリュフのソースと、ブラータチーズを塗って、オーブンで焼いてみたら、まあ、とにかく、美味しかったのです。
これは、久々の大ヒットでございました。
小説もヒットしますように!

はい、ひと月後と迫ってきましたよ、パリでの個展。去年に続き、この規模の個展は二回目になりますが、すでに、盛り上がっています。何かが起きる予感が、すごいです。あはは。作品がここにきて、ぐんとレベルアップしたような気がします。気がするだけですが、さて、どうなることでしょうね。

パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催します。
だいたい、午後の14時から、18時くらいまで開画廊いたします。みんな長く働かないので、午後、お越しください。
今回は、浮世絵にヒントを得た新しいシリーズ、ボタニカルな美しいノルマンディ世界、など、今までにない辻ワールドでおおくりします。全23~24点の渾身作で行くよ。笑。

1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
一部の作品は、辻仁成の美術サイトで確認できますので、どうぞ、御覧ください。

辻仁成 Art Gallery

そして、ツジビルのラジオ放送はこちら。

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posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。