PANORAMA STORIES
何食べているの? 父ちゃんのノルマンディ飯(5) Posted on 2025/09/17 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ノルマンディといえば、クリームなんです。
まあ、料理はクリームを使うものがめっちゃ多いですね。
で、生クリームとサワークリームというのが日本でも有名ですが、このちょうど中間的な感じ、ではないんですが、サワークリームほど硬くなく、どっちかというか滑らかな生クリームのようなのに、サワー感のあるものを、フランスでは、クレーム・フレッシュ、といいまして、実はこれがかなり大活躍するのが、フランス、とくにノルマンディなんです。
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日本ではほぼ見かけませんが、このクレーム・フレッシュは、リンゴタルトなんかに必ずかかっていますし、美味しんですよー。
フルーツとの相性抜群で、生クリーム感があって、万能なんです。
もちろん、料理にもかなり使われます。
ということで、美味しいクレーム・フレッシュを買いにご近所のマルシェまで、行ってまいりました!
はい、それでは、御覧ください。
これです。ぼくが大好きなノルマンディのクレーム・フレッシュ、になります。
このメーカーのクレーム・フレッシュはノルマンディなら、スーパーのカルフールなんかでも買えます。
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では、さっそく、どうやって食べるか、ご紹介しますね。
ちょっと酸っぱい系の黒パンに、サーモンの燻製を載せて、このクレーム・フレッシュを載せて、頂くのです。
さらに、ゴルゴンゾーラとかを、追い、やってもOK。
ちょっとオリーブオイルとか、フラードセル、を載せてください。
ほんとうは、シブレットとか、載せると最高なんですが、今日は、シブレット、切らしちゃっておりました。
あはは。
これが、ランチに最適なんですね。
クレーム・フレッシュと黒パンの微かな酸味、そこに、サーモンヒュメ(燻製)、の絶妙バランス、これぞ、フランスなランチと、なります。
で、そのあと、食後のデザート、リンゴのタルトにもあうんですよ。
ノルマンディは、食の宝庫ですねー。
りんごも甘酸っぱいです。クレーム・フレッシュも甘酸っぱいです。人生と一緒で、甘酸っぱいのが大好きな父ちゃんのノルマンディ飯でございました。
えへへ。
ボナペティ!!!
辻仁成、個展情報。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
ラジオは、ツジビル!
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。