PANORAMA STORIES
何食べてるの~? 父ちゃんのノルマンディ飯(5) Posted on 2025/09/18 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
御覧ください。
おとなりさんがやってきて、これを下さいました!
ノルマンディの人たちって、マジで、優しいんです。
「家の庭で出来たから、どうぞ」
ひゃああ、これ、なんですか?
これ実は、ズッキーニ(仏語でクルージェット)なんです!!!
日本でも売ってますよね?
ノルマンディのズッキーニがこうなっているわけじゃないとは思うんですが、ぼくもこんなの初めて見ました。
ついでに、トマトも自家栽培なんだそうです。美味しそう。
ということで、今日はこの特大のひょうたんのようなズッキーニを使って、「ズッキーニの肉詰め焼き(ファルシ)」を作りますよー。
大きなズッキーニを見つけたら、作ってみてください。
まず、中をくりぬいて、というのは、かなり大きかったので中を捨てるのはもったいない!
ということでお肉と混ぜて、詰める肉タネを作ります。
豚ひき肉に、たっぷり目の塩胡椒をし、好きなハーブとかいれると、フレンチ風になりますね。ワインとか、ちょっと入るといいですね。肉にしっかりと味付けがポイントです。
☆
ズッキーニの中身とエシャロットを微塵切りにし、炒めたら、さまします。
粗熱がとれたら、先の味付け豚肉もくわえて、一緒にまぜまぜしておきましょう。
はい、写真のように、それをくりぬかれたズッキーニの中に詰め込んで、上に、チーズをかけます。
今回は、コンテと、パルメジャーノ・レジャーノを摺って、載せました、とさ。ちゃんちゃん。
そしたら、200度で予熱したオーブンにいれて、20分から30分、大きさによりますので、ご確認しながら、お願いします。
すると、どうでしょう、こんな感じで焼きあがるのです。
うわ、美味しそうじゃあああ。
一人ではとても食べきれなかったので、温かいうちに、お隣さまに、おすそ分けをいたしましたよ。
「めっちゃ、美味しかった」
とのこと、で、えへへ。
これぞ、ノルマンディーな一品でございました。
ボナペティ!!!
断面がこちらになります。おおお、ジューシー。カットした瞬間に、どばーっとジューがあふれ出て、えらいことになりました。
うはは。
辻仁成、個展情報。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。