PANORAMA STORIES
何食べいるの~、父ちゃんのノルマンディ飯(20) Posted on 2025/10/06 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
最近、父ちゃんがノルマンディのアトリエにこもりながら、日々食べている和食などをご紹介させて頂きます。
で、実は、キャベツのスープを作ったのですが、これがマジで、美味しかった。
そのレシピを最後に、付録にさせて頂きます。
えへへ。
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この年になると、やっぱりさっぱりとした料理しか欲しなくなりますね。
フランス人はご老人でも、バターとかチーズなどをがんがん食べるんですが、生まれながらの食生活のゆえんでしょう。
ぼくなんかは、身体も小さいですからね、量がまず食べられないので、ちょっとずつ美味しいものを、と心がけて、味もね、薄口、でも、ダシはしっかり効いているような和食がありがたいですな。
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ということで、大好物のお稲荷さんを手作りしまして、それにあわせて、残った野菜とお肉で豚汁風のスープを作りまして、おうどん+いなりセット、を作って食べたのでした。
お稲荷さんは、毎回一緒で、生の生姜とガリの2種類刻んで入れる。生姜×生姜+胡麻が入っております。たまりません。
茄子も油をほとんど使わないで、焼いただけのものですが、美味い。
ここにも、生姜は使っています。醤油、数滴だけで、風味も格別に出ますので、付け合わせにばっちりでした。
最近、午前中は小説「泡」に追われ、午後は個展の仕上げ&来年の作品制作と、どうしても疲れが顔に滲み出す年頃です。
食生活をよくして、乗り切るしかないですね。
そして、今日、ご紹介したいのが、左下一番右のキャベツのスープなんです。
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上段、右がフランスの豆腐、左が大根の炊いたん。
下段、右からキャベツスープ、中央がマグロ納豆、左がごはん。
これが、だいたい、父ちゃんの1食になります。
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このキャベツとニンニクだけで作るキャベツのスープは栄養満点で、若返りに最適ですぞ。
大根の炊いたん、これも、薄味に仕上げ、ちょっとだけ、柚子胡椒を載せる、最高ですな。
今日のメインは、マグロの漬けを薄切りにし、納豆とあえた、通称「マグロ納豆」になります。
白ごはんにこれ以上のベストマッチはありません。最高でした。
そして、お待たせしました。
めっちゃうまいキャベツスープの作り方。
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お鍋にオリーブオイルを少したらし、潰したニンニクと好きな大きさに切ったキャベツを入れて中火でじっくり炒める。
キャベツがしんなりしたら水を加え、塩とお好きなブイヨンを入れて煮込む。
キャベツがとろとろになったら塩胡椒で味を整えて、完成。
たった、それだけで、マジで、美味しい!
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どうですか?
キャベツスープ、これだけで一食になりますからね、食欲のない日とかに飲んで、元気になってくださいまし。
ということで、はい、今日も精一杯生きたりましょう。
えいえいおー。
久しぶりに、NHK「パリごはん」の再放送が決まりました。
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「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2023SP」
今回は、NHK BSP4Kでの放送となります。
「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2023SP」
【再放送】 NHK BSP4K
10/13(月・祝) 午前9:30~10:59
辻仁成、個展情報。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
ラジオはツジビル!
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。