PANORAMA STORIES

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる) Posted on 2025/10/21 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
昨日はルーブル美術館に強盗団が押し入って、ナポレオン三世の奥様の宝飾品などを盗んだとかで、パリは大騒ぎでありました。(詳しくはうちの記者さんが大取材をしていますので、アート情報をご一読ください。盗まれた宝飾品をたまたま撮影していたうちのスタッフの岡田みちこの写真も収録しております。あはは)
「辻さんも、画廊に泥棒入らないように気を付けてくださいね」
とやって来た方々に言われましたが、そこはたぶん、大丈夫で・・・。まだ、そこまでの価値は一切ございませんので・・・。苦笑、くしょー。

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)



父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

ということで、今日は降ったり止んだりの変な空模様のパリでございました。
なので、画廊も暇で、暇で・・・、日本人のお客様が中心で、その中心のひとりが、ご存じ国虎屋の野本店主でございました。
仕方がないので、こっそりと裏でワインをふるまいました。
「ちょっと、裏で呑むか」
ということで、芸術談義に花が咲いた、静かな月曜日でございます。(野本も写真家なので、一応・・・)
「なんかさ、景気づけに変顔してよ」
「あいよ」

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

※ バックヤードにあるイタリア製のコーヒーマシーン。まるでカフェレベルのおいしさなのであります。

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

個展も始まって、一週間が過ぎました。
26日までなので(最終日は2時間くらいしか営業しませんので、ご用心ください)あと、中、5日というところでしょうかね。
おおよそ、メインの作品はだいたい嫁いでいきましたので、残り、小さな作品がぽつぽつという状態ではありますが、ほっとしていると同時に、見て貰えるだけでもうれしいです。(作品って、人手に渡ってしまうと、もう、観ることが出来ませんので、今のうちに、どうぞ、ご鑑賞くださいませ)

今日はデザイナーさんとか、画学生さんとか、やはり画家さんとか、そういう方の訪問が多かったですね。
そもそも、フランスは日月が休みのところが多いので、月曜日はいつも静かなんです。明日から週末まで、また、バタバタしそうですから、ちょうどいい中休みになりました。早じまい。
あはは。
画廊を開けていると、思わぬ出会いといいますか、ご縁がふってくるので、面白いですね。
蜘蛛の巣をはって、獲物が飛び込んで来るのを待つ、蜘蛛の心境でございました。えへへ。
今週、残り5日、ラストスパートで頑張りたいと思います。
えいえいおー。

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)



父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

辻仁成、個展情報。

パリ、10月26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」現在開催中です。
住所、20 rue de THORIGNY 75003 PAROS
地下鉄8番線にゆられ、画廊のある駅、サンセバスチャン・フォアッサー駅から徒歩5分。
全32点展示。残り数点になりました。

1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。

父ちゃん、パリ個展日記(後半戦に差し掛かる)

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。