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何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス) Posted on 2025/10/31 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
フランスで暮らしだして、必ず、毎回、スーパーで買うものがあります。
それは「フムス」というひよこ豆のペーストなんです。
いろいろな種類の味がありまして、バゲットに塗って、アペロの時なんかに、ちょっとつまんで楽しんでいます。
前菜というより、アミューズのような一品で、これが、便利なんです。
スーパーに行くと、このコーナーだけで、日本のスーパーの納豆コーナーくらいの量が売られており、どんだけ、フランス人が好きなのか、がよくわかります。
つまみやすいんですね。
美味しいし、さらに、ひよこ豆ですから、健康にもいいわけです。
しかし、日本ではほぼ見かけたことがありません。
ひよこ豆は最近、コンビニなんかでも売っていますが、このペースト状のフムスは、見ないですよね?
ということで、今日はこれを作ってみましょうかね。
辻家のフムス、最高に美味しいです。大量に作って毎日、食べています。
若さの秘訣でもあります!!!

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

では、大まかなつくり方になります。

まず、前日から、乾燥ひよこ豆を水に浸して一晩おきます。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

豆の3倍量くらいの水に塩をひとつまみ加えて、茹でていきます。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

しっかり40分ほど茹でて、ひよこ豆を食べてみて柔らかくなっていたらオッケー。
まだ硬いようならもう少し茹でてくださいね。
茹で上がったら茹で汁は捨てないで!

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

ミキサーにひよこ豆、レモン、タヒニ(ねりごま)、塩、ニンニクひとかけ、オリーブオイル、茹で汁を少し加えて。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

豆とかさつまいもとか、水分の少ない食材をミキサーにかけるときは、僕は手動モードで少しずつかくはんしていきます。
一度さつまいもをペースト状にしたくてハンドブレンダーで格闘していたら、ブレンダーがオーバーヒートして壊れてしまったので、・・・慎重に。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

ひよこ豆の煮汁を加えながらトロッと滑らかになるまで頑張ってください。
何度か、練り混ぜると、うまくいくようになりますが、この辺がちょっと、大変ではあります。
刃がうまく回らないことがあるんです。その場合、ちょっとスプーンとかで中をかき混ぜて、もう一度、ボタンを押す、みたいなことを、繰り返さないとなりませんでした。そこが、一苦労。なにせ、相手はペーストなので、・・・。
最後に、クミン、ゴマなんかを加えてもよし。最後にオリーブオイルをもう一度加え、塩で味を整えたら完成。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

タッパーに入れて保存してください。



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(フムス)

いただくときは、お皿にフムスを入れ、スプーンで真ん中に溝を作り、オリーブオイルをたっぷりかけて、唐辛子や茹でた状態で取っておいたひよこ豆を飾って、ボナペティ。
グリッシーニやピタパン、バゲットなどにつけていただいてください。
アペリティフに最高のフムス、茹でるのが面倒なら、缶詰の茹でたひよこ豆を使えば5分で出来ます。
手作りフムス、ぜひ挑戦してもらいたい、美味しい一品です!!!!



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Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。