自分流・日々のことば

日々のことば、「損」 Posted on 2025/11/30 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
今日の「日々のことば」は、すごいですよ。
これか、と驚かれると思います。
では、さっそくご紹介いたしますね、今日のひとことは、
「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆(あほう) 同じ阿呆なら踊らにゃ損々(そんそん)」
なのであります。
これ、徳島の阿波踊りを思い浮かべる有名なフレーズですが、もとは、京都の豊年祭りの、
「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊るがとくじゃ」
から来ているそうですね。
笑。
このことば、特に、説明なんかいりませんね。
要は、やった方がだんぜんいいじゃん、ということに尽きるわけです。

小生は、しばしば、どうするかで悩む時に、この阿波踊り、豊年祭りのことばを口ずさみ、なんなら、踊ってみせてから、やる、つまり実行するよう心がけてまいりました。
笑。
つまり、人生は一度しかないのだから、見ているよりも、やった方がええじゃろ、ということなんです。
話せば長くなりますが、小生は、子供の頃から、何でもまず、やってみる、ことにしてきました。
このフレーズのおかげです。
見て終わるのは、マジで、もったいない、参加してこそ、人生は二倍豊かになる、と気が付いたからです。
「踊らにゃ損」
というのは、その通りですね。
生きているんだから、やろうぜ、ということです。
死んだらできないんだから、生きている今、やっちゃうべきだろう、ということですね。
あとで後悔をしても、手遅れなことばかりだからです。

日々のことば、「損」



人生というのは儚いものです。一度しかないんですよ。
なのに、やるべきかやらざるべきか、で人間はいつも悩みます。
「やらない後悔より、やった後悔」
ということわざにも似たような意味がありますね。
やらないで後悔してしまうなら、「当たって砕けろ」の精神で、迷うよりまずやってみなさい、ということなんです。
「思い立ったら吉日」ともいいますが、やってみたい、と思ったのなら、それは、吉日のはじまり、なわけです。
つまり、「善は急げ」なんですよ。
いろいろ同義語がありますねー。
でも、こういう堅苦しいことばよりも、
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆ならおどらにゃ損々」
と踊りながらあおられる方が、人間、気が楽になるというものです。
「そうだよな、やらなきゃ、損だよな」
と思える、この阿波踊り、豊年祭りのフレーズが、めっちゃ日本人っぽいんです。
もちろん、失敗もあるでしょう。
でも、失敗しないと成功はないのも事実。
今日のところは、その悩み、・・・一緒に踊りながら、突破してみませんか?
「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、よいよいよいよ!」
えらいやっちゃ、は、凄いやつだなー,という意味だそうで、転じて、がんばっているなー、ということらしいです。
最高ですな。
よいよいよいよい!
大好きなフレーズです。
こういう江戸時代の日本人的な、楽観主義、最高ですよね。
これで、乗り切ってまいりましょう。
ええじゃないか、ですね。
はい、今日も精一杯生きたりましょう。
えいえいおー。

自分流×帝京大学

今日のひとこと。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆ならおどらにゃ損々」

今日のおやつ。
「ほうじ茶のブランマンジェ」

日々のことば、「損」

日々のことば、「損」



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辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。