PANORAMA STORIES
父ちゃん料理の聖地、ギャラリーTの賢い使い方 Posted on 2025/12/05 辻 仁成 作家 パリ

西麻布に、父ちゃんの東京拠点でもある「ギャラリーT」が出来てから、二年が経ちました。パチパチ。
日本に帰る度、だいたい、1,2度はここに立ち寄り、料理パーティ(文化サロン)を開催している父ちゃんです。
大きなレジデンスホテルの14階にあるので、レジデンスの方々もよく使ってくださるようで、下のバーで呑んでいると、
「辻さん、ギャラリー利用させてもらっています」
と声をかけられます。
「どんな風に利用されましたか?」
と訊き返すと、友だちを集めてのプライベートパーティ、親族を集めての食事会、あと、お菓子作りの教室、という方もいらっしゃいましたし、毎月定期的に借りていらっしゃるシェフの方は、特別なお客さんへの個室的な意味あいで、使われているというので、あまりに用途が様々進化しているので、びっくりしてしまいました。
ちなみに、父ちゃんはここで定期的に芸術家を集めて、文化サロンを開催しております。文化交流の場として、結構役立っていますよ。

手書きの黒板。ほんとうは今日の料理のメニューを書く予定でしたが、サラっと描いたイラストが気に入っっちゃって、笑。
今のところ、看板みたいになっています。
「フランスかぶれ」と読みます。はい、父ちゃんのことですね。


ギャラリーTのエプロンです。現在、非売品ですが、・・・。
それでは、ギャラリーTの取説になります。
まずは、冷蔵庫ですが、コの字カウンターの裏側にあります。
このコの字カウンターは「パリごはん」でもご存じ、父ちゃんのノルマンディ・アパルトマンのキッチンと同じコンセプトなんですね。
お客さんを囲んで、父ちゃんが真ん中で料理をし、話しながら、楽しく料理を見せられるように設計されております。



いろいろと料理器具はそろっておりまして、お皿も父ちゃんが選んだ福岡のもので、だいたい、フルコース料理に対応できるものがそろっていて、ほぼ、網羅していると思われます。

カウンターで料理をしながら、シェフを囲んで、あれやこれや話に花が咲く、愉快なキッチンレストランになっていますね。
ここで盛り上がらいことはありません。
でも、銀婚式を迎えたご夫婦が、ご主人が料理をし、奥様がカウンター席について、静かに、長年の愛をはぐくんだという噂も聞きました。素晴らしい活用法だと思い、父ちゃん、思わず涙・・・。
☆
料理はしたくない、という皆様には、一階のレストラン「ココノマ」からシェフをレンタル出来ます。要予約ですぞ。御簾シェフがグランドシェフでして、予算に応じて、お料理を作ってくださいます。

キッチンは、家庭料理なら、出来る範囲で、オーブンもIHも全部、フランス製品で、父ちゃんのノルマンディで使っているメーカーと同じです。
とくに、オーブンは素晴らしいです。
ただ、注意点としては、換気扇があまり強くないので、ばんばん炒める焼き肉などには適していません。窓開けていれば、いいんですが、冬場は寒いですかね、笑。
煮込みはいいですよ。
改良の余地があり、近々、換気扇をパワフルにする予定です。
とはいえ、今まで、数々の料理会をやってきましたが、プロでも使えるので、大丈夫かな、と思います。気になる方は、ホテルの窓口で、ご相談ください。

こういう料理は、ぜんぜん、出来ちゃいます。

入り口は、防音になっています。最上階です。隠れ家にはもってこいですね。

玄関入ると、父ちゃんの足跡を楽しめるミニ写真館となっています。ECHOESの初期に利用していたエレキギターも展示! 笑。

父ちゃんは、30代のころ、西荻窪に住んでおりまして、そこのワインバーで、毎日、絵描きをしていたんです。頼まれると、お客さんの顔を描いてました。実は、その頃、流しの絵描きだったわけです。その当時のイラストがたくさん、展示されております。あはは。



でも、パーティに最適です。
気の合ったお仲間を集めて、大人数で借りれば、一人当たり、かなり安く借りれますので、知り合いに料理人がいたら、頼んだりして、わきあいあい、レストランではできない自分たちなりの宴会をお楽しみくださいませ。
☆
夜は六本木の夜景が美しいですよ。タバコは、ベランダで、すいましょう。
☆
父ちゃんプロデュースのギャラリーT,まだまだ、いろいろな使い道があると思います。パーティ、銀婚式、恋人とのデートに、お子さんのお祝いに、ご利用くださいませ。
主人

ギャラリーT,お問い合わせ、予約、詳細はこちらから、どうぞ。
https://gallery-t-hr.com/
はい、来月、パリの日動画廊、グループ展に参加します。
1月15日からです。
3月7日まで、パリの日動画廊。
それから、8月前半に一週間程度、個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「夢幻泡影」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
そして、11月に3週間程度、リヨン市で個展を開催いたします。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



