PANORAMA STORIES

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻 Posted on 2025/12/29 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
日曜日でしたから、日曜大工センターに木材などを買いに行きまして、御覧ください。作業台を作っちゃいました。
ブリコという日曜大工専門店がありましてね、そこで、木材を買って、寸法をいうとそのサイズにカットしてくださいます。
たまたま、ブロカント(がらくた市)でミシンの台座みたいなものをタダ同然でゲットしていたので、天板を載せたらテーブルが出来ることはわかっていました。
天板に穴をあけ、鉄杭を台座に固定させれば立派な作業机の完成となります。
これにニスをかけて、艶を出し、仕事場に設置、そこに版画のプレス機を載せたら、どうです、凄いでしょ?
こんな立派な作業台を買うとなると、ま、数万円はしますが、日曜大工だと2000円くらいでしょうかね。
そうやって、アトリエは、手作り満載の男の城となっております。
日曜大工、達成感もありますし、家が自分のカラーで染まっていくのが素晴らしいですよね。
日曜日なのに、儲けた、気がします。

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

※これで天板に穴をあけて、台座と接合いたいします。

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

※ これが木工用のニスですね。

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

※ 完成です!!!

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻



はい、お腹が空きました。なんでもよかったんですが、絵を描いたりしていると疲れるので、今日は昼ごはんの残りで、お弁当を作りました。
いろいろと入っております。

基本は海苔弁当なんですが、海苔の下にはでんぶが敷き詰められています。
コロッケ、卵焼き、☆型のにんじん。高菜漬けも入っているので、美味しかったです。
作業台を作りながら、途中で、お弁当って、もしかして、幸せなんでしょうか?
いいですか? 聞いても?
「父ちゃん、幸せになってもよかですか~」
あはは。
ひと仕事終わったあとのビールが最高でした。さ、絵に向かいますよ。
あ、そうだ・・・

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

ちょっと日本での個展が2027年以降、減っていくような気がしています。
世界各地のいろいろな都市で個展をやることになりそうなので、東京で小さな個展はやれるかもしれないのですが、来年の夏の大規模な個展のあとは、ちょっと、見えておりません・・・。
逆に、パリでは2027年に一か月間の個展が内定しています。
日本は、大規模な個展ですが、中5日間、という、デパートの画廊だとこういうペース、・・・。フランスは、秋のリヨンが3週間、2027年10月のパリが一か月間の会期となります。
国や画廊によって、いろいろ違いがあって面白いですが、なぜ、日本全国で個展が出来ないのか、というとですね、やはり、1万キロの距離も大いに関係しています。とにかく、輸送がまずとっても大変なんです。
ま、でも、そういう制限もアートに変化を持ち込んでくれるような気が素るので、面白いかもしれません。
新しい作業台で、創作がはかどりますように!!!
えいえいおー。

日曜大工日記、お弁当と作業台の巻

辻仁成展覧会情報

2026年の1月、パリの日動画廊で開催されるグループ展に参加します。
1月15日から3月7日まで。結局、11作品の展示となりました。フランス人巨匠も参加するグループ展だそうです。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86

それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。

そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。