PANORAMA STORIES
今日の献立、トルコ風カレー Posted on 2025/12/30 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
年の瀬でございますねー。
なんとか生き延びておりますが、明日はわからなんなー、と友人の呑もちゃんこと野本さんが言うております。
とんぼ返りで、昨夜、パリに仕事で出かけ、いつものごとく、あいつの店に顔出して、カウンターで、話し込んだ(お金ないので、年末だから)わけです。(高い店なのに、けっこう、フランス人が入ってました、笑)
んで、何か食わせて、というとコンソメスープを出してくれたんですが、一昼夜鶏ガラ煮込んで作るんだそうで、美味かったです。

鶏ガラと鶏肉を一昼夜煮込んでコンソメを作るんですが、ほぐした肉がそぼろになります。うまかったです。そぼろ弁当も食べたかったですが、・・・。えへへ。

で、ちょっと飲みながら話したんですが、
「あと何年、生きられるか、わからん」
と言い出しましてね、いまだ、いまだ、レストランの最前線に立って料理を作っている姿は素晴らしかったです。
67歳くらいですかね・・・。
若い子たちを仕切ってる姿はかっこよかったですが、10年後はここにおらんな、とぽつんともうしておりました。
ま、体力勝負の世界ですからね、しょうがないですな。
店を持つって、大変なんやろなーと他人事のように考えていた父ちゃんです。
「ま、生きているあいだ、仲良くしてや」
といつになく、元気のない野本さんでした。えいえいおー、しておきますね。
「がんばれー、野本、えいえいおー」

「ひとなり、正月、これでも食べや」
とお土産に鱒の卵の柚子漬けを二瓶頂きました。優しいおやじですな。
おおきに。
☆
ということで、父ちゃんはノルマンディに戻って、トルコ風カレーを作りました。
ちょうど、カルフールでラム肉が安売りしておりまして、トルコカレーにしよう、と思いついたんですな。
さっそく、材料からご紹介いたします。
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目安材料
ラム肉
玉ねぎ
にんにく
トマト
トマトペースト
ズッキーニ
パプリカ
この辺の野菜はマストですかね、あとは、あるものでいいですが、キャベツとマッシュルーム入れました。
その他に、
カレー粉
唐辛子
バター
醤油
こんなところかな


目安レシピ
適当な感じで、ラム肉を食べやすいサイズ、2~3センチ角にカットして、にんにく、唐辛子とオリーブオイルで炒めます。ペペロンチーノの要領ですね
そしたら、ココットから一度出して、そこで野菜を炒め、とろっとしてきたら、トマトペースト、白&赤ワイン(どっちでもいいです)、塩胡椒をし、肉を戻します。
トルコのチョバンカウルマとここまで同じ流れです。肉がしっかり焼けていれば、ここで、すでに食べることが出来ますが、今日はちょっと煮込んでカレーにするので、(明日も食べたいから)、ここに水をひたひたになるまでいれて、蓋をし、カレー粉、クミン、カレー風味の何か、バター、お好きなスパイスなどをいれて、1時間くらいコトコト煮込んで完成です。味見をして、塩、胡椒、辛いの、トマトペースト、ニンニクペーストなどをお好みで入れてください。
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チョバンカウルマの作り方はこちら
☟

1,肉焼く

2,野菜焼く

3,ズッキーニは最後

4、混ぜて、追いスパイス、バターとか、水はひたひた、からの煮込み一時間超・・・。完成。

ご飯ですが、炊飯器で米を研ぎ、そこにウコンを適量いれて、早炊き。炊きあがったら、バターを加えよく混ぜて、保温しておく。馴染んだら、完成。
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写真のように盛り付けて、ボナペティ!!!!
ラム肉がね、鳥とも、牛とも違う、トルコの風をふかせてくれます。ああ、トルコにまた行きたいなァ~。

人生は、暗い時ほど、笑顔で乾杯が、よし。
辻仁成展覧会情報
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2026年の1月、パリの日動画廊で開催されるグループ展に参加します。
1月15日から3月7日まで。結局、11作品の展示となりました。フランス人巨匠も参加するグループ展だそうです。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86
☆
それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
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そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


