PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、アボカドトースト Posted on 2026/01/13 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
実は昨夜、時間がなくて、パリのスーパーで買った冷凍鰻を温めて夕食にしたんです。
けっこう、フランスで冷凍鰻、高いので、清水の舞台から飛び降りる勢いで買って、作ったにもかかわらず、想像を超えず、たぶん、作り方がよくなかったんだと思うんですが、史上最悪の夕食になってしまい、ものすごい敗北感に見舞われ、夜も悪夢にうなされ、朝は目覚めが悪く、かなり、辛うございました。
人生は短いので、日々の食事に命をかけている父ちゃんとしては、歴史に残る大敗の日として、刻まれてしまうことに。
毎日を丁寧に生きるがポリシーの父ちゃん、そこで、今朝は、絶対に失敗しないブランチを作りました。
それが、アボカドをトーストに載せただけのブランチプレートです。
半熟の茹で卵とソーセージが二本、見た目、ちょっと勝負飯と呼んでいいのかよ、と疑いたくなる普通な佇まいなんですが、一口、食べた瞬間に、
むむむ、これはうまい、となり、昨夜の汚名を返上でき、清々しい一日の始まりとなりました。めでたし。

焼いたトーストに、スライスしたアボカドを載せ、塩胡椒をします。塩は、フラードセル(塩の華)ですね。エキストラバージンオリーブオイルを少しかけます。
ソーセージはシャウエッセンみたいなもので、半熟の茹で卵を添えました。
これらをナイフとフォークで切り分けては、口に入れていくんですが、アボカドはまさに、森のバターですな。
フラードセルの塩味、エキストラバージンオイルの舌触りが加わりまして、
「やった、勝った! 」
と思わず唸ってしまいました。
一日のスタートにこんなに心地よいことはありません。
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ということで、今日から、毎日をどうやって美味しく生き残っていくのかを書かあせて頂く「毎日の勝負飯」シリーズが始まります。
みなさんの日頃のごはんとの向き合い方に新しい風をふかせましょう。
たかがアボカドトースト、されどアボカドトーストでございました。
美味しい生活を応援隊、隊長の父ちゃんからは、以上です。では、また、明日。
えいえいおー。

辻仁成展覧会情報
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近づいてきました、日動画廊パリでのグループ展です。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86
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それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
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そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!
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そして、電子書籍で「海峡の光」が配信されております。文学の方もどうぞ。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


