ノルマンディ、ツジ村便り

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」 Posted on 2026/04/17 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
相変わらず、ゲラと格闘をし、自分で書いた小説で泣きそうになったりしている、父ちゃん作家です。
ノルマンディの風景画を今描いているんですが、それを南西フランスにある某村の副村長さんに送ったら、美しい世界ですね、と感動してくださいました。気分がいい、父ちゃん画人なのです。
それは、この絵です。

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」

さて、さっそく、辻村相談窓口を開きますね。

匿名希望Wさん
「辻さん、相談窓口にハマってます。これを読んで、やる気を出している自分がいます。どうか、このコーナーだけは続けてください。わたしからですが、何かよくないことがあるとずるずるとそれに流されて負のスパイラルに入りやすい体質なんですが、前にも辻さんがおっしゃっていた、運気をアップさせることの大事さ、身に染みています。どうやったら、日々の流れをよく保つことができるか、教えてください。運気アップ!」

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」

おこたえしまーす。

「運気をあげるといいますが、上がれば下がるので、無理してあげようとはしないで、さがらないようにする、ことが大事だよな、と父ちゃん画人は思って、いつも創作と向き合っています。小説も、絵も、いっぺんに結果が出せませんので、とにかく、人生の流れを下げないことが大事なんです。もう、これは世界とか、人生とか、地球との向き合い方、でかわるものでもありますよ。まわりに左右されないようにすることも大事で、自分のリズムを持って生きるようにすると運気はいい方向へと向いていくような気がします。
じゃあ、どうするの? 

ぼくは、自然を見る、自然の中で生きる、を最近は心がけています。実は、ノルマンディに引っ越し、しかも、森の中にアトリエを借りてから、鳥さんたちの鳴き声や、そよぐ風や、太陽の光、木洩れ日、雲の流れ、傾く太陽、沈む夕陽、登る太陽、空に輝く月などを通して、気のバランスを保てるようになりました。本当です。電磁波とかよくわかりませんが、見えない電子線から離れることはとっても大事だな、と今更ながら気づいたんです。森の方がうんと深く眠れます。よく眠れると、いい目覚めになりまして、朝から運気があがりはじめる兆候があります。起きたらすぐに歯を磨くんですが、その習慣だけでも気分がいいです。食後も磨くし、寝る前も、歯を磨くんですが、それだけで、気の流れは安定します。床とかに髪の毛とか埃とか落ちていると、悪いものが来そうですから、掃除もします。アトリエなので、油絵があちこち付着していますが、そういうものは汚いものじゃないのでいいんです。床とかタイルの上の塵とかゴミとかは、停滞するものを持ち込むので、窓をあけて、掃き掃除をして、綺麗にします。部屋の掃除は、自分の心の浄化だと思ってやります。仕事場も、集中する場所なので、時々、細かく掃除機をかけて、埃は取り去ると、絵そのものの流れも変わります。山側から下りてくる風を部屋にいれ、海側に出します。蜘蛛がいたら、掌にのせて、殺さないように、外に出します。家にいてもらってもいいですが、電動の掃除機がすっちゃいそうだから、安全な場所に逃がします。あと、フランスのお香がありまして、昔から邪気を払うと言われているハーブ系ですが、そういうものを炊くこともあります。盛り塩の塩は早い時期で交換します。ぼくは幽霊は怖くないんですが、邪気とか、怨念、情念というもものは、運気を下げに来るので、近づけないよう注意をしています。もっとも、フランスにはあまり怨念はないです。フランス人の考え方だと思うんですが、個人主義の徹底によって、死んでまで恨むという発想がないからでしょうね。笑。我慢しない人たちだから、・・・。植物との対話というか、触れることは大事で、裏のエブリンおばあちゃんは一日中、庭仕事をして、植物と対話していますが、89歳くらい。そういう人に近づくのも、運気をアップさせる大事なことです。いい波動を持っているなこの人、と思う人と出来るだけ一緒にいるのはいいことです。推奨します。逆に、他人の噂話とか悪口陰口ばかり言ってる人は避けます。邪気って、うつるので、心根の優しい人のところに行きます。海沿いにあるカフェのマスター、ステファンが本当に虫も殺せないような優しい人なんですよ、だから、よく日本のお土産を持っていきます。そういう人たちに今は囲まれています。誰に囲まれているか、これはとっても大事です。気のバリアーみたいなものって、あると思うんです。そういうものは、自分が集めて、構築していると思ってください。何か調子悪いな、うまくいかないな、と思う時ないですか? そういう時って、やっぱり、悪い気を放っている人が傍にいるんですよ。一番避けないとならないことだと思います。それから、やっぱり「欲」というものが、運気の上昇を妨げるので暴飲暴食は出来るかぎりしないように心がけていますが、ぼくはお酒が好きだから、たぶん、一日中頭を使う仕事じゃないですか、なので、お酒で鈍らせたいんだと思うんです。だとしたら、食べすぎはやめる、とか、バランスを保つようにします。何事も、腹八分目と言いますが、六、七分目くらいがいいですよ。思考が冴えますしね。うちは犬がいますが、この子にも、時々優しくしてあげると、運気、上がりますね。犬は守ってくれているので、大切にしています。鳥とか、蜂とか、トンボとか、天空とつなげてくれる使者たちも大事にします。あ、そうですね、天使がいるかわかりませんが、光の中には、人知を超えた何ものかがいると思います。月光の中には守護神がいるような気がします。こういうものは、バカにならないので、人から笑われても、大事にしたらいいんですよ。感じるものを大切にする能力は研ぎ澄ませておくのが大事です。ちゃちゃっと書きましたが、日常生活の習慣の中に、運気をいい方向へ維持させる入り口がいくつも開いていることを忘れないでください。ぼくは流れる雲を見ながら、目を細め、生きていることに感謝することを忘れません。そのために、この田舎はぼくにとってかつてないほど平穏な世界なのです。そこで創作をするものにはいいエネルギーが宿ると思いますし、想いを込めて描かせてもらっています。調子が上がらない、と思うならば、自分にあう、そういう場を探して、環境を変えてみるのも手かな、と思います。一生は、あなたが選択して創り出すもの」

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」

近況のようなもの。
いい絵が出来上がっています。今回の夏の個展に出す作品のほとんどはノルマンディの気の流れの中で、生み出されたものです。画布の中に、いい気を込めていきたいと思っています。
さて、三四郎とカフェに行こうかな、ステファンに、会いに・・・。
えいえいおー。

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」

辻仁成 Art Gallery

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ

辻村相談窓口、「運気をアップさせたい人へ」