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父ちゃんの好きなオーベルジュ Posted on 2026/10/22 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ちょっとさかのぼりますが、安東美術館でのライブの夜に宿泊したのが、オーベルジュ「プリマベーラ」でございました。
ここは、軽井沢に行くときによく宿泊をするオーベルジュでして、日本酒バーを併設しており、そこはかなり、好きで、よく飲んだくれています。とくに、冬とか、に・・・。
すごくプライベートな世界で、ぬくぬくと、日本酒を飲めるので、いい感じですよ。ご主人とか、奥さんと、どうぞ。
え? わし??? あはは。
哲学したい独り者も、癒される空間ですぞ。
☆
オーベルジュというのは、最近はやりですが、フランスからはじまった、ツーリズムのお宿レストランで、そこまで行き、その世界を満喫しながら、うまいものを、こっそりと食べるという贅沢な世界なんです。
じゃあ、どんなものを食べたのか、ご紹介いたしましょうかね。

父ちゃんの好きなオーベルジュ



父ちゃんの好きなオーベルジュ

こちらは、アミューズの一皿だと思いますが、アワビのような触感と香ばしい香り、なんだなんだ、と驚きのおいしさでしたが、なんと、エリンギのスライスを、昆布の上でものすごい技術で火入れをしたもので、昆布の風味がエリンギにうつり、まさに、アワビのような高級感あふれる味わいに仕上がっております。
中に入っている、なんだろう、柑橘系のジュレが、さらに、その高級感を広げていて、珍しく、うなった、一皿でございました。

父ちゃんの好きなオーベルジュ

で、こちらが「鯵のマリネ」という一皿ですけれど、マリネされた鯵もおいしかったんですが、横の緑の丸いのなんだと思います?
これ、キュウリなんです。でも、そのしゃきしゃきの触感がキュウリだと気が付くまでに、ものすごいイメージの旅行をさせてくれる出来栄えで、素晴らしかったです。
鯵もおいしかったけれど、キュウリには、正直、やられました。

父ちゃんの好きなオーベルジュ

そして、さらに驚いたのが、こちらです。
まるでアンディーブのオーブン焼きにフレンチソースをかけたようなお皿に見えるのですが、なんだと思います。味は、アンディーブのような香ばしさと苦みがあって、最高でした。
「シェフ、これはなんですか?」
と質問をしましたら、「白菜」というお返事。
へ?
なんと、白菜というタイトルのプラでございました。
ご自宅でやってみてほしいくらい材料費のかかってない豪華なプラですが、マジで、おいしかったです。
アンディーブのオーブン焼きじゃなく、白菜でそれをやるとここまで上品になるのか、という一皿でした。
☆
あいだに、金目鯛のメインと鴨の炭焼きのメインが出ましたが、とってもおいしかったです。写真を撮り忘れました。
あはは。



こちら「プリマベーラ」の新シェフは、松村仁嗣さん 今年29歳になります。
エコール辻大阪、エコール辻フランス校を卒業、
9年連続で1つ星を獲得のザ・リッツ・カールトン大阪「ラ・ベ(La Baie)」で5年勤務し、前職は「LURRA」という京都にある築100年以上の町家を改装した、ミシュラン1つ星獲得のイノベーティブ・レストランで、スーシェフをやられていたそうです。
☆
とにかく、この人は、「野菜シェフ」ですね。
軽井沢周辺の野菜やフルーツを使って、美食家の舌心をつかみまくっているようです。
また、行かなきゃ。
父ちゃんのおすすめのレストランの一つですが、来年のいまごろはもっと成長していると思います。
期待を込めて、えいえいおー。

父ちゃんの好きなオーベルジュ



父ちゃんの好きなオーベルジュ

父ちゃんの好きなオーベルジュ

で、朝起きると、この光と、この朝食が、運ばれてくるのですよ。
すげー。

父ちゃんの好きなオーベルジュ

父ちゃんの好きなオーベルジュ



父ちゃんの好きなオーベルジュ

自分流×帝京大学

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。