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パリ最新情報「創立160年を迎えたラデュレから、限定の美スイーツ登場!」 Posted on 2022/03/13 Design Stories  

1862年、パリのブーランジェリーからスタートしたラデュレが、2022年で創立160周年を迎えた。
ラデュレの象徴といえば、なんといってもマカロンだ。
現在では定番から季節のフレーバーまで、16もの種類を取り揃えている。
そんなラデュレから160年を記念した素敵なスイーツが登場しているので、その様子をお届けしたい。

パリ最新情報「創立160年を迎えたラデュレから、限定の美スイーツ登場!」



2月16日に発表になったのは、旬の花「ミモザ」のマカロン。
実はこれは、ラデュレとパリのインテリアブランド、CASA LOREZ(カーサ・ロペス)とのコラボレーション企画である。
黄色くて可愛らしいミモザは、フランスはもとより世界中で愛されるようになった。
この花の愛らしさをもっと暮らしのなかに取り入れよう、という思いから始まったという。

パリ最新情報「創立160年を迎えたラデュレから、限定の美スイーツ登場!」

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ラデュレの定番カラーであるミントグリーンにミモザ、というBOXのデザインも素敵で、ついついコレクションしたくなるほど。
日本を含む世界12か国で、2月16日から3月20日までの限定品として店頭を彩る。

ところが今回のミモザのマカロンは、予想していたよりもはるかに繊細だった。
ほんのりと優しいフローラルノートが感じられ、ホワイトチョコレートのガナッシュがミモザのグリーン感を和らげている。
黄色いお花を眺めながら紅茶と一緒にいただく、そんな幸せな光景がよく似合う。

パリ最新情報「創立160年を迎えたラデュレから、限定の美スイーツ登場!」



ラデュレは、世界で初めてサロン・ド・テをオープンさせたメゾンでもある。
ところで、パリのカフェとサロン・ド・テの違いとは何だろう?
カフェはいわゆるコーヒーやワインなどのアルコール類を楽しむ場所で、サロン・ド・テはスイーツを堪能しながらお茶をする、といった明確な違いがある。
ラデュレの他にも、アンジェリーナやマリアージュフレールがその代表格となっている。

華やかなスイーツに囲まれて、時を忘れておしゃべりを楽しむ女性たちの夢の宮殿…
というアイデアのもと、20世紀初頭にルイ=エルネスト・ラデュレの妻によって作られた。
ということでラデュレの歩みは、パリのサロン・ド・テの歴史そのものなのである。

パリ最新情報「創立160年を迎えたラデュレから、限定の美スイーツ登場!」



サンジェルマンデプレにあるラデュレのサロン・ド・テは特に心地がよい。
「ランチ後18時までは、なかなかお客様が動かないんです。居心地がよいもので」と店員さんが自負するほどだ。

古いのに色褪せたイメージもなく、家具の色、花瓶、絵にいたるまで世界観が完成している。キュートなラデュレ、といったイメージを覆すほどのシックな色調で、サロン・ド・テ
先駆者としての品格が漂っていた。

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160周年の記念スイーツ第2弾は、シックなサンジェルマンのラデュレに似合う「バニラ・プラリネ・ピーカンタルト」。
これは2021年の7月からラデュレのチーフ・パティシエに就任したジュリアン・アルヴァレズ氏の力作だ。

衝撃のブラックは「炭」でできている。
炭はデトックス効果に着目したニューヨーク発のトレンドフードなのだが、スイーツの多様性がここラデュレにも広がった。

もちろん炭の味がするわけではなく、ベースとなる材料の味が主役である。
マスカルポーネ、プラリネ、バニラのパンナコッタが中で層となり、ラデュレらしからぬモノクロの世界を作り上げる。
スイートというよりエレガントさが引き立っていて、160年の重みをブラックの重厚さにかさねたようだった。
フランス全店で3月だけの期間限定スイーツとなっている。
ラデュレには、これからもトキメキと華やかさを届けてほしい!(ル)



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