JINSEI STORIES

休校でお母さん悲鳴、そこで父ちゃんの今日の一食、ワンクリック飯 Posted on 2020/03/03 辻 仁成 作家 パリ

関西に住む親戚の若いお母さんから、「ひー兄さん、今日から休校、子供たちは自宅待機、次の登校は4月8日なの~」とメールが来ました。ぼくが認識不足で、ごめんなさい。「マジか」と返事をしたら「ヤバす。お義母さんの介護をしているので、もっとヤバす。なんか、ひー兄さん(まだ、兄さんと言ってくれる、優しいね)、簡単に作れて子供たちを満腹にさせるレシピありませんか?」うわ、二週間だと思っていたのだけど、春休みまで含めてひと月以上なんですね。こりゃ、本当に大変だ。ぼくも無い知恵を絞って簡単料理をこれから考えてみます。ということで、普段、時短はしないと、言い張ってる父ちゃんですが、緊急時ですからね、手軽に美味しいを目指しましょう。

まず、親戚の子に教えた一飯はこちら、「白菜のミルフィーユ鍋うどん」になります。
超簡単に作れて、腹いっぱいになれるので明日のランチにでも、ぜひ、やってみてください。(最近、紫色の白菜が近所の八百屋で売っていまして、それで作っていますが、基本、味は一緒なので驚かないでね。ただ、色彩が綺麗でしょ。食卓が華やかになるので、最近のお気に入りです)  「白菜のミルフィーユ鍋うどん」、あまりに簡単なので、レシピとは言えません。こういう献立の提案だと思ってください。

材料、三人分です。
白菜4分の1、豚バラ薄切り300g、うどん(3玉)、うどん出汁適量、ねぎたっぷり。

まず、
白菜を洗い水気を切ったら、葉と葉の間に豚肉を敷いて、白菜と豚のミルフィーユを作ります。これ、よくやりますよね、やったことなくても大丈夫、超簡単だから、挟んでいけばいいんです。それだけ。

休校でお母さん悲鳴、そこで父ちゃんの今日の一食、ワンクリック飯



土鍋にうどん出汁(市販のものでオッケー。麺つゆとか)を入れ、白菜ミルフィーユを土鍋の高さくらいに切りわけ、写真のように、敷き詰めてください。

休校でお母さん悲鳴、そこで父ちゃんの今日の一食、ワンクリック飯



くつくつ火を入れ、豚肉にも火が入ったところでうどんを投入、一煮立ちさせたら完成です。え、もう完成という手早さですが、これが超美味い!

土鍋をテーブルの真ん中に置いて(カセットコンロも不要)、みんなに取り分け、ねぎをたっぷりかけて、召し上がれ。父ちゃんのワンクリック飯、この長い自宅待機の応援になれば幸いです。

ボナペティ!!! 

休校でお母さん悲鳴、そこで父ちゃんの今日の一食、ワンクリック飯