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父ちゃんの料理教室「ココットで作る石焼きビビンバが簡単美味い!!」 Posted on 2022/08/04 辻 仁成 作家 パリ

ココットを使った辻家の料理をご紹介したい。(ちなみに、応用編で、後半に、炊飯器でやるバージョンも追記しておきます)
間に合うなら、今夜にでも、無理なら、明日の献立に加えていただけたら幸いである。
ココットといえば人気なのは「ストウブ」とか「ル・クルーゼ」になる。
直火はもちろん、オーブンなんかにもそのまま入れることが出来る厚手の蓋付き料理鍋のことだ。
フランスのママたちはこれで様々な本格料理を作る。この写真はdancyuの植野編集長が作った牛ほほ肉の煮込み鍋。スープの中にレモングラスとか様々なハーブ、ニンニク、生姜をぶち込んで、トロトロになったらマスタードをかけて食べるのだけど、これが最高に透明で、めっちゃ、うまかったのである。植野さん、やるな!

父ちゃんの料理教室「ココットで作る石焼きビビンバが簡単美味い!!」

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父ちゃんの料理教室「ココットで作る石焼きビビンバが簡単美味い!!」



我が家では小ぶりのル・クルーゼを使って、韓国の石焼ビビンバを作るんだけど、これが超便利。
いや、これがマジ、うまいのだ。
石焼き鍋はさすがに日本の家庭にはない。
そこである日、ココットで試してみたら、美味しくできた。
おお、こんな利用法があるのだ!!
おこげも作ろうと思うえば作れる。
ナムルとかはスーパーでセットのがあるから買っておく。←それか、笑。
ひき肉はコチジャンとか混ぜて炒めておく。←それだけか、笑。
ココットに、ごま油を敷いて、じっくり熱してから炊き上がった白ご飯を入れて、具を並べたら
、ここが大事、強火で30秒くらい焼いて、おこげをつくる。
パリパリ、音がするので、わかります。
30秒ね・・・
ぜひ、やってみて。これは便利!!!
市販のコチジャンのペーストを混ぜて、うー、美味い!!!

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で、今日は辻家の定番「蛸とセロリのココット飯」をご紹介する。
石焼きビビンバがタイトルだけど、ここからは、おまけである。笑。

炊飯器でも作ることが出来るけど、ココットだと食感と濃度が全然違ってくる。
まず、ココットに研いだ白米と玄米をそれぞれ一合ずつ、計二合いれ、水を二合分より若干多めに入れておくのがコツ。
ごま油、数滴。塩昆布一つまみ、(昆布茶でもいい、両方を使ってもいいよ)白だしとか和だしを入れてもいい。そこに洗ったセロリの葉っぱの部分をザク切りをぶち込む。
これが絶妙な香りを持ち込むのだ。騙されたと思ってやってみて、セロリの葉っぱ、大活躍しますよ。
生姜とつぶしたニンニクを一片、お塩をパラパラいれたら、蓋して強火で。
ぶくぶくと煮たったら火を弱火にし、10分から12分程度、待つ。
その間に、残ったセロリの茎部を細かくカット、市販の蒸しタコの切り身も120gくらい細かくカットし、フライパンにつぶしたニンニクにごま油(大匙1程度)をかけて香りを移したら、セロリとタコを素早く炒めておく。
時間が来たら、ココットの蓋をあけ、ご飯の硬さなどを混ぜながらチェックし、そこに先のタコとセロリの炒め物を脂ごと入れ、火を止めて、よく全体混ぜて、十分間、放置したら、完成である。
炊飯器の場合は、全部ぶち込んで、ボタン押すだけ、超簡単で、これはこれで、おいしいのである!

このまま、ゴマでもかけて食べるのが最高なのだけど、息子は育ちざかりだから、お肉を炒め、トマトをつぶして欧風のソースを作り、ごらんのようにタコセロリご飯の横に添えて食べさせた。
名付けて地中海風ココット飯。和食と洋食の地中海的なコラボが実に心地よい一品となる。
ココット鍋は大変に便利である。食べることは生きることだ、今日を美味しく元気に乗り切ろう。ボナペティ! 

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