JINSEI STORIES

滞仏日記「父ちゃんのセクシーお風呂姿、え? そんなの見たくない? そんな~、笑」   Posted on 2022/09/03 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、銀行事件のあと、ぼくは朝、荷物をまとめて、24時間ぶりに家を出た。
まず、モジャ男のカフェに立ち寄り、朝のカフェオレを飲んだ。三四郎は店主から毎朝クッキーを貰っていて、それが目当て・・・、あはは。

滞仏日記「父ちゃんのセクシーお風呂姿、え? そんなの見たくない? そんな~、笑」  

さ、行くぞ、と気合いをいれて車にのり、一人と一匹は再び、田舎を目指したのであーる。
24時間ほどの間に、行って、帰って、行っての大移動となった。それでも、田舎の自分の家、狭いけど、落ち着く自分の家に戻りたい、と車を飛ばしたのだった。
途中の休憩所に立ち寄り、三四郎にピッピとポッポ(おしっことうんち)をさせて、笑、事故るわけにはいかない、のんびりと運転をした。(といっても、フランスの高速道路は制限速度、130キロ。今時の来車は130キロくらいがちょうどいいね)
ちょうど昼時に田舎に到着したので、友人のチャールズのレストランで昼ごはん、うん、美味い!(今日は鰻と仔牛の前菜プレートがとっても美味しかった)
パリの自宅は引っ越すことに決めたので、住民の人たちが寂しがっているけれど、田舎には逆にどんどん新しい友人が登場してきた。
こっちが今後は本宅になるので、新しい出会いを喜んでいる。
ところでパリの新しいアパルトマンなのだが、自宅というよりも、半分はオフィス兼JapanStories編集室という形で使うことになった。玄関を入るとサロンがあり、廊下の先、奥まった場所に寝室がある。そこをパリでのぼくの居住空間にして、リビングはオフィス兼仕事場としてオープン計画である。
そうすることで、家賃の半分は経費になる、らしい。えへへ。
別途、事務所を借りるよりは経済的なのであーる。どうせ使ってない空間なのだから、有効利用をしようじゃないか。
しかも、最上階には付帯の屋根裏部屋があるので、そこは息子と共有でスタジオにする計画なのだった。初のスタジオであーる。
今のアパルトマンより、1000ユーロも安いのに、なんと使い勝手のあるアパルトマンであろう。銀行保証の面倒くさい手続きを通過しても、どうしても、借りたい物件であった。

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※ フランスの高速道路のサービスエリアであーる。



ところで、今日、JapanStoriesの登録が完了した、という手紙が届いたので、弁護士に送ったところ、
「辻さん、これは詐欺ですので、ここにお金を振り込まないように」
という連絡が来て、びっくりぽん。
ちゃんと、書類には、JapanStoriesのロゴマークまで入っていたので、信じそうだった。手の込んだ詐欺だ。
詐欺をやる人たちも知能犯が増えたものである。(ところでJapanStoriesですが、創刊はちょっと伸びて、9月10日前後になります。ごめんなさい。なかなか凄いウェブサイトになるので、ご期待あれ!!! 父ちゃんコーナーもあります。えへへ)
これからは、世界に打って出る父ちゃん、気を付けないとならないことも世界的になっている。
あ、そういえば、ぼくの原作小説「愛の後にくるもの」のドラマ化の契約が韓国ではじまった。連ドラになる。
こちらは日本と韓国のエージェントが間に入り、細かい詰めを続けてきた。
やっと締結となる。話題の韓国ドラマに父ちゃん原作の作品が加わるので、こちらも見逃せない。不安もあるけど、スタッフの皆さんには頑張ってもらいたい。
ぼくは日本の父ちゃんだけど、今、その目は世界に向かっている。
日本を世界に届けることが父ちゃんの新しい目標でもあるのだ。えへへ。レッツゴー、父ちゃん!!!

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とまれ、我が家が最高なのである。
英国海峡に沈む太陽を見ながら、今日も三四郎と浜辺を走った。
今度こそ、父ちゃんは夏休みに入るのだ。(といっても、週明けにはパリで大きな打ち合わせがある)なので、この週末はさんちゃんとのんびりしたい。
ということで、今日は、我が家で一番好きな場所を皆さんにご紹介したい。
じゃじゃじゃーん。お風呂場である。
小さな窓が二つついた、小さなお風呂場だけど、このあたりでは一番高い場所にある風呂だ。天守閣風呂と名付けている。
ここの湯舟に使って、足を突き出し、天井を見上げながら、あーいい湯だな、と思えることのこの幸せといったらない。
映画製作でこの夏は、若者たちと合宿のような怒涛の2か月だったが(下着の洗濯はお風呂でやりました)、今は、何もかもわすれて、のんびりと過ごしているのであーる。
ぼくが湯舟に浸かっている間、三四郎はバスタブの下の足ふきマットの上で伏せをして待っている。時々、覗くと、目が合う。うふふ。うい、やつである。
さて、田舎生活日記、今日から暫く、フランスの田舎の人間模様をご紹介したいと思います。乞うご期待!!!

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つづく。

ということで今日も読んでくれてありがとう。
ああ、やっと、落ち着いて休めます。ぼくは仕事の鬼、回遊魚なので、休むということが基本はできません。ここにいても、来週に迫った新しいアルバム・レコーディングの準備に忙しい。それでも、いつもよりは、うんと休める。海に行き、誰もいない浜辺で、三四郎と寛いでいる父ちゃんなのでした。
さて、そんな父ちゃんの小説教室、第二弾を、9月24日(土)に開催いたします。この後、詳細を報告いたしますので、予定にいれといてください。今回の課題のテーマは「食べるもの」「食について」の小説です。「一杯の掛け蕎麦」のような食べることをモチーフにした掌編小説、もしくは長編の冒頭を、原稿用紙10枚以内で。締め切りは9月20日。書き始めてくださいませ。明日には告知を開始しますね。



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