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退屈日記「ママ友から、驚くべきメッセージが届き、衝撃を受けた父ちゃん」 Posted on 2022/09/13 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、ちょっと、体調がすぐれない。
人を励ますのは得意なのだけど、自分を励ますのが苦手な父ちゃんなので、孤独を愛する中年とか言いつつも、元気のない日々・・・。
昨日、ママ友仲間のシルヴィから、
「ひとなり、あなた、だれか見つけなさいよ。なんか、最近、どうしちゃったの。お爺ちゃんみたいになっちゃって」
というびっくりするようなメッセージが届いた。笑。なんで知ってるんだ!!!
「誰か? べつに誰か特定の人はいらない。三四郎がいるから」
とぼく。
「でも、あなたはごはん作ったり、家事をしたりするのが好きだしね、家族のためにやきもきして、頑張ってる時の方が、元気なのは事実だし」
「まあね」と答えておいた。
「明日とか、週末とか、ごはんする? わたしも独身だし。盛り上がろうよ」
「え? ああ、うん」
と返事をした。独身か、凄い言葉であった。
あはは。

退屈日記「ママ友から、驚くべきメッセージが届き、衝撃を受けた父ちゃん」

※、車の後部座席をシートで汚されてもいいようにカバーしたら、そこが気に入ったさんちゃん。ずっと、ごろごろしております。あはは。



ここのところ、ちょっと喉の炎症が治らなく、今日からレコーディングなのだけど、寝ると咳が出る。
誰とも会ってないので、コロナに罹るわけはないけど、一応、検査をしてきた。
陰性だった。じゃあ、なんだろう。気管支炎とかかもしれない。いや、映画の編集を徹夜で続けているので、そのせいかもしれない。仕事のし過ぎなのだ。
息子が自立して、自炊が減り、ほとんど外食になっている。
これじゃあ、いけない、と思って、昨夜は、牛丼を作った。
しかし、一人分の牛丼というのがけっこう難しかった。残ったので、冷凍にした。
誰かのためにご飯を作りたいなあ、といつもどこかで思っている。
Dancyuの植野編集長と「プライベートの料理会」を、計画している。
映画を完成させないとならないので、この秋に、また日本行きになりそうだ。そこで、プライベートの料理会をやる案が浮上・・・。
誰かのためにご飯を作れる、と思うと、ちょっと元気になる。
不思議な62歳であった。
ええええ、じゃあ、63歳の誕生日、10月4日は、三四郎と二人かァ、・・・。
それは寂しいなァ、引っ越しもあるし、それはやばいなァ、と思ったら、不意に具合が悪くなった父ちゃんなのだった。
何か、計画しなきゃ、たとえば、ママ友たちを集めて、自主興行の誕生日会とか、・・・。
えへへ。
とりあえず、レコーディングに行ってきます。

退屈日記「ママ友から、驚くべきメッセージが届き、衝撃を受けた父ちゃん」



つづく。

ということで、今日は、ECHOESの「友情」「アローン」のピアノを録音するのです。音楽で癒されて、ロブソンたちと夕飯でもして、帰ろうかな。そういえば、牛丼に、日本で買ったチューブの紅ショウガがとってもよくあいましたよ。あれ便利です。生姜パワーで、乗り越えてきますね。
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