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ノルマンディ日記「家の近くでオーロラが観測されたというので寝ずに空を見上げた」 Posted on 2023/03/01 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、モンサンミッシェルでオーロラが観測されたようだ。
これは非常に珍しいことらしい。(でも、今後、数年に一度、あらわれる可能性があるとのこと・・・)
モンサンミッシェルからさほど遠くない場所でぼくは暮らしているので、もしかしたら、オーロラが見えるかもしれない、と思い、窓辺に陣取り、明かりを消して、昨夜は空をずっと見上げて過ごした。
確かに、月が英国海峡の上で不思議な輝きを放っていた。
ぼくは窓をあけて、小一時間、寒さを我慢して夜空に輝く月と星を見上げていたのだけれど、ついぞ、オーロラを観測することはできなかった。
モンサンミッシェルに出現したオーロラもわずか一分ほどの短い出現であったようだ。
フランスでオーロラが見えるだなんて、ううむ、何かの兆しなのだろうか。

ノルマンディ日記「家の近くでオーロラが観測されたというので寝ずに空を見上げた」

ノルマンディ日記「家の近くでオーロラが観測されたというので寝ずに空を見上げた」



眠れなくなって昨夜はずっと空を見上げていた。
オーロラを探して、ぼんやりとしていたら、遠い親戚のNさんから、恭子母さんと食事に行ったというラインメッセージが届いた。
「おばちゃん、すごく元気にしていましたよ」
という連絡であった。
ここのところ記憶がよく飛ぶので、心配していた。
Nさんが詳しく様子を送ってくれたので、ちょっと安心することが出来た。
そんな母さんだけれど「要介護1」というものに認定されたのだそうである。
それがどういうものか、ぼくも弟もよくわかっていないのだけれど、介護が必要な状態ということだから、これからはもっともっと用心しながら生きていただかないとならない。
その辺のことを弟とこれから話し合っていくことになるだろう。
オーロラを探しながら、遠くにいる母さんのことを考えていた。
そういえば、2017年にアイスランドのレイキャビックでオーロラを見たことがあった。

ノルマンディ日記「家の近くでオーロラが観測されたというので寝ずに空を見上げた」

※ 2017年9月にレイキャビクで息子と見た、オーロラ・・・



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
早起きをしたので、今日はこれから三四郎とマルシェまで「クスクス」を買いにいきます。一人だと、レストランで頼みにくいのが「クスクス」なのです。でも、モロッコ人のお惣菜屋さん優しいから一人分もちゃんと売ってくれるので、いいんですよね。昨夜、月光浴をしたので、今日はちょっと元気です。いってきます。
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ノルマンディ日記「家の近くでオーロラが観測されたというので寝ずに空を見上げた」



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