某月某日、ということで、正月あけに、父ちゃんと三四郎は小型車でスペインのサンセバスチャンまで旅をした。
その模様はこの日記で連日詳細にお届けしたとおりである。
その時に、NHKBSの「パリごはん」用に自撮り棒で動画を撮影していたのだけれど、残念なことにほとんどが使われなかった。仕方ない、一時間番組におさまりきらないたくさんの映像を撮影したのだから・・・。
しかし、苦労をして撮影したサンセバスチャンの旅の動画をＨＤの中に眠らせておくのはもったいない。
辻しゃーん、見たいよー、という皆さんからの意見もたくさん届いておったので、この度、がんばってみんなで編集したのであーる。
前ふり、長い・・・。あはは。

編集する前に、一度、自分が撮影した動画を観てみることになった父ちゃん。
ソファに寝転がり、三四郎を膝の上に抱いて、ポテトチップスを齧りながら、眺めたのだけど、おおお、おもろい、三四郎かわいい、父ちゃんも悪くない（あはは）、片道１０００キロ以上の旅を犬の三四郎とやりとげた感動が蘇って来た。
よっしゃ～！　
ということで皆さんに見てもらうべく、ちゃちゃっと編集をしたのが、こちらの「動物欧州横断日記」となる。
口から出まかせで命名したのだけど、三四郎との旅がこういう形であろうと記録に残ったことは素晴らしいことではないか・・・。

さて、ちょっとだけ自ら、解説をしてみよう。
動画の途中ではじまるカーニバルの場面は圧巻であった。
「エピファニー」と呼ばれ、これはカトリックのお祭りで、サンセバスチャン最大規模のイベントなのだとか、・・・。
夕方くらいから子供たちがどこからともなく集まって来、沿道を埋めた。
パレードがはじまるなり、派手なライトアップ車が次々とやってきた。仮装した大人たちが沿道の子供たち目掛けて、キャンディーなどを投げはじめた。
へー、面白い、と眺めていたら、これが大パレードで、ホテルのある側へと渡れなくなってしまったのだった。あはは。
結局、すべての行進が終わるまでぼくと三四郎はそこで立往生とあいなった。

そして、日中は浜辺（ラ・コンチャ湾）に行き、三四郎はサンセバスチャンのわんこたちとの交流を深め、ぼくはその飼い主さんたちと仲良くなった。
犬好きは世界共通、言葉が通じなくても、すぐに仲良くなる！
疲れたらカフェに行き、旧市街のタパスに行き、朝から晩までセルベッサ（ビール）を飲んで、つまみ食いをした父ちゃんなのであった。
行く当てのない旅だからこそ、味わうことのできる人間交流、犬交流、食の交流、まさに、「動物欧州横断日記」の醍醐味なのであーる。

そして、ぼくはサンセバスチャンの楽器屋で、オランピア劇場ライブ用のためにクラシックギターを一本買い、それを持ってラ・コンチャ湾の浜辺で、ボレロを弾いたのである。
予断になるが、今日、３月７日は「ボレロ」を生んだフランスの作曲家、モーリス・ラベルの誕生日なのであーる。
そういうことを踏まえて、この父犬旅をご覧いただくのがいいかもしれない。
かまびすしいこの時代に、人間性を回復するべく、行く当てのない旅を続けた、父ちゃんと三四郎・・・、楽しんでもらえたなら、幸いなのであったぁ。
では、さっそく、ご覧頂きましょう。
新番組、「動物欧州横断日記」であーる。笑。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
さてと、ノルマンディに戻ろうかなぁ・・・。
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そして、エディットピアフも立った。ビートルズも立った。ローリングストーンズも、マドンナも、スティングも立った。オランピア劇場でのライブが近づいてきました。
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