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退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」 Posted on 2023/10/31 辻 仁成 作家 パリ

退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」

某月某日、ライブや個展の水面下で、動いているのが、東京拠点計画「ギャラリーT」なのである。
今、どうなっているのか、というと、完成間近という情報が設計責任者の須藤さんより、届いたところ、なのであーる。
今は最終段階に入っているらしい、11月中旬には、完全なる完成をむかえる模様との報告であった。
そこで、父ちゃんは、ギャラリーTでどのようなものをお客さんに提供すべきか、について、当事務所の料理部門責任者、セギュールちえみさん(DSの欧州家庭料理研究家兼ライター)と作戦会議を繰り返している。
まず、調理器具をどこまで調達するのか、ココットはル・クルーゼにするかスタウブにするか、お皿やコップはどうするのか、などなど、こういう話である。
父ちゃんとして、高額ではないが、センスのいい白磁がいいかな、と思って、日本滞在中に物色をしておった。
それを今、日本側ギャラリーT運営スタッフさんに集めてもらっている。
大皿、中皿、小皿、などを各18枚ずつ、集めてもらいたい、と注文を出した。
で、ご覧頂きたいのだけれど、決定した古白磁のお皿がこちらであーる。

退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」



ぼくは食材で絵を描く予定なのだ。
本格的な絵を描く時間はもちろんないから、料理をしながら、ちゃちゃっと描くことが出来るものがよくて、そうなると平皿じゃないとダメなこともわかった。
実は、ロンドンライブ前から徐々に、皿の上に食材でアートする練習もひそかに開始していたのであーる。独身だからね、時間が無制限にある。あはは。
つまり「ギャラリーT」とは、父ちゃんの料理が食べられるだけじゃなく、アートになった料理を食すことが出来る場所、ということになる。
ある意味でギャラリーであろうし、ある意味でレストランなのであーる。
ふふふ、楽しそうじゃのォ。
グランドオープンは、伊勢丹アートギャラリーでの個展終わりを目指しているが、それまでにも何度か足を運び、関係者相手に試食を試みたい。

退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」



退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」

現在、考えているのは、ワインとのコラボを重視した2つのコース。
「父ちゃんが愛するワインとのマリアージュ・フルコース」と、「父ちゃんが愛飲するワイン・アペロコース」である。
こちらは友人のヤブキソムリエとのコラボということになる。ヤブキ、ハンサムくん。
フルコースはアミューズから始まり、デザートまで7皿ほどが提供される。
ワイン・アペロコースはワインが主役で、それにあわせたおつまみが2,3品ともされるという、もので、ふふふ、愉しみで仕方がないのォ~とるだむ。
父ちゃんシェフも楽しみで仕方がないちんげーる。
アートをお皿に盛り付けるのは、ワインとのマリアージュ・フルコースの方になるかなぁ、と思っているが、ま、辻食堂なので、何が起こるかやってみないとさっぱりわからない、というのが現在の本音である。
しかし、皿もそろい始め、調理器具も揃えて頂いている最中なので、あとは、試運転を繰り返し、グランドオープンを待つのみ、であーる。
いよいよ、ここまで来たか! 東京に戻る頻度がぐんとアップしそうじゃ。
ドキドキ、する中秋の父ちゃんなのであった。
ちゃんちゃん。

退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」



退屈日記「東京拠点計画”ギャラリーT”、完成まで秒読み開始。食器も、揃ってきたぁ!」

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
どうやって、一般の方々をお招きするか、はまだ決まっておりません。シマちゃん曰く、ずっと隠れ家であり続けてもいいかもね、という壮大過ぎる意見まで出ており、存在している限り、一般的に誰も知らない、で終わるということになるのかもしれません。あはは。なかなか、面白い計画であります。YouTubeで年内に試飲会試食会を撮影しようと思っているので、お楽しみに! 

自分流×帝京大学

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