JINSEI STORIES

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」 Posted on 2024/04/20 辻 仁成 作家 パリ

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」

某月某日、今日は、いよいよ、ボブディランが英国に初上陸した時、1962年に喝采を浴びたライブハウス、ザ・ウオーターラッツで2Gz(ツージーズ)の初ライブなのであーる・ふぁべっと。あはは。
ボブディランの聖地、みたいな感じで、ロンドンっ子たちに愛されるベニュー(ライブハウスのことをベニューというらしい)なのだ。
世界各地のライブハウスでやってきたが、ロンドンのライブハウスは、入り口を入ると、パブがあり、奥のドアを押すと、ライブ会場へとつながる、このスタイル、日本にはないが、ニューヨークのライブハウスに似ている。
父ちゃんは、2009年に、ブルーススプリングスティーンの聖地、アメリカは、ニュージャージーのMaxwell’s in Hobokenでライブをやったことがある。自慢。
ここも入り口を入ると、パブがあり、その奥に、ライブホールが併設されており、そっくりであった。(この時は、入れ墨を入れた観客が腕組みをしていて、日本からきたぼくらは睨まれたが、最後は、全員、こぶしを振り上げて大盛り上がりであった。大和魂熱血ロック~。あはは、でも、びびってたよー)
今回は、か弱き、ヒデ、とのデュオで、挑むがびびってない。あはは。それだけ、年を重ねて、図々しくなった父ちゃんなのであった。

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」

※ ここが、ウオーターラッツなのだ! 

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」



英国は昨年、ポール卿が仕切ってQTで2ステージやったが、大盛況であった。今回もぜったい盛り上がると思って疑ってないのだ。
海外でライブをやる時の醍醐味は、ぼくのことを全然知らない人たちと向き合えること。ほぼほぼ、無名なので、音楽だけで勝負ができること。
何がおこるかわからない、ということ。
ダメな演奏をしたら、ブーイングだけど、そういうことは経験したことがない。アメリカツアーの時も、ブーイング覚悟で飛び込んだが、大喝采で終えている。
フランス、アメリカ、英国でやった感じだと、ライブに来る人たちは、音楽を楽しもうとして、向こうから盛り上げてくるから、こっちも、よっしゃーとなるようなところはある。
腕組みしてみている人はいない。みんな、総立ち。だから、アコースティックでも、スタンディングライブが多い。
こんなのもできまっせ、とあらゆる手法を繰り出すのだが、受ける、と次の曲にも力がこもるのが、人情だ。
今回、一曲目に用意しているのは、「ソーラン節」なのだ。
これをエコーギター二台で、現代風にアレンジして、ソリッドに演奏する。
きっと、英国人は驚くと思っている。ふふふ、あいつら、聞いたことがないはずだ。
ヒデが奏でる津軽三味線奏法と父ちゃんが叩く和太鼓奏法で、空手と柔道みたいなのりになって、津軽海峡の荒波をザ・ウオーターラッツに出現させてやる、意気込みであーる・でぃめおら。
「ヒデ、いくぞ」
「えいえいおー」
みたいな感じで、この曲で、英国人音楽ファンをノックアウトさせる作戦なのだ。
この曲、もしも、英国で大ヒットしたら、日本の最終公演でもやりたい、と思っている。ヒデも呼びたかったが、その予算はないと言われ、残念であった。
ヒデ、すまん。

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」

※ ライブ前は、ホテルで、静かな時間を過ごし、体調を万全に整えていくのだ。ベッドの上に、ギター。奥にハット。はっとしますね。(*`艸´)ウシシシ

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」

※ ウオーターラッツのパブでは、こんなごはんが食べられます!!!!

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」



そして、英語の曲も数曲、仏語も数曲、用意して、言語的には、3分の1ずつ、各国の言語で歌う予定。
しかし、正直言って今の時代、言語はとくに大きな問題ではない。
昔は、日本語でやると受けなかったが、昨今は、漫画の影響もあり、みんな日本語を楽しみにしているのであーる・ぱちーの。
今回は、英国側は、日系英国人のゆうすけ君がプロモーターで、ゆうすけの仲間たち、なんと5000人も日本ファンを持つインフルエンサーさんや、レコーディングエンジニアのジェームスさんがかけつけてくださり、設営やビデオ撮影など手伝ってくれる。
まさに、手作りライブなのである。(フランスのベルトランは一応、ほんもののプロモーターだが、ゆうすけ君たちは、彼らもミュージシャンなので、愛好家、という感じ。でも、そこもまたいい。ベルトランはビジネスだが、ゆうすけさんたちは、好きがまずあって、音楽愛が半端ない。利益は求めてない)
ということで、パリ事務所からもスタッフがロンドン入りし、ミカマネージャーを中心に、2Gzの初ライブ、初お披露目となるのだった。
さあ、どうなることであろう。ドキドキが、素晴らしい。人生、いくつまでドキドキできるだろう。この新鮮な興奮、最高じゃああああああああ。
父ちゃんはこれから、会場へと向かうので、ライブの結果は、ロンドン時間明日の朝に、書かせてもらう。日本との時差、9時間なのであーる・ぬーぼー。
成功を祈っている。☜未来の父ちゃんへ。
あはは。
さあ、みなさん、ご一緒に!
熱血~。

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
2Gzの初ライブですが、いい感じです。体調は万全なので、やってきたことをやるだけです。いつも一人で練習してきた成果をここで問うわけです。ふふふ、やったるで~。この瞬間がね、楽しみでしょうがない。べんきょうしまっせ、引っ越しのサカイ~。
いえーい。


さて、さて、日本での引退も決定したので、東京と大阪公演、これで当面、見納めになりそうですね。生涯、最高のライブにしますので、お付き合いください。
・東京3DAYS公演
7/30(火)ヒューリックホール東京
7/31(水)ヒューリックホール東京
8/5(月)ヒューリックホール東京
・大阪公演、ワールドツアー千秋楽!
open18:30/start19:00
8/7(水)フェスティバルホール大阪
open18:00/start19:00

一般発売は5月です。また、お知らせします。

さらに、、、、
フランスツアーが6月に行われます。
パリは、ベルビルにある老舗の劇場「Le Zebre」にて行われます。チケットが発売になりました。在仏、在欧の皆さん、お時間があれば、ぜひに。
☟☟☟☟☟
●6月30日、パリ、Le Zebre チケットはこちらから、どうぞ!
☟☟☟
https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html

そして、7月3日、リヨン、La Marquise
なぜか、パリの会場よりも、売れています。売り切れる前に、お早目に!笑。
チケットはこちらから、どうぞ!
☟☟☟
https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html

●7月20日から7月28日まで青山・新生堂画廊にて、個展!
●9月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。(ライブは、だいたい、9月25,26日のどちらかを調整中だそうです。作家としての登壇も予定しています)

滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」



滞英日記「いざ、ボブディランの聖地、ザ・ウオーターラッツへ。ドキドキ父ちゃん」

自分流×帝京大学