JINSEI STORIES
辻家の定番料理、トマトとイカの煮込みパスタ Posted on 2025/06/08 辻 仁成 作家 パリ
さて、もう何度もご紹介してきた、父ちゃんのフランス風イカ飯ですが、スパゲッティにかけて食べるのも、最高なんです。
いきなりですが、辻家の「フランス風イカ飯」の作り方、こちらのYouTubeを、まだ御覧になったことがない皆さん、まずは御覧ください。笑。
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https://www.youtube.com/watch?v=NnK6aXnYekg&feature=youtu.be
これ、ほんとうに美味しいんですよね。
ということで、今日のレシピは、辻家においてリピート率ナンバーワンの「フランス風イカ飯」を応用いたしました「フランス風トマトとイカの煮込みパスタ」、あはは!
お客さん来ると、こればっかり、になるので芸がないのだが、今日の献立で悩んでいる皆さん、ぜひ、やってみてほしい。
まずは、材料から!
こちらをご用意ください。
材料。
大きめのイカ 2杯(スルメイカなど。フランスだとオンコルネ)
アンチョビ 2~3匹分
にんにく 大きめ8片
トマトホール缶 250g(あればプチトマトのホール缶を使うと甘くて美味しい)
白ワイン 100cc
トマトペースト 大さじ1
醤油 大さじ1
塩・こしょう 少々
タバスコ 適量
バジル 1房
パルメジャーノチーズ 適量(大さじ1~2)
フランス風イカ飯の目安レシピ!!!
イカをまず、処理するところから・・・。
水を流しながら、イカの中に指を入れて、コリコリした骨が必ずあるからそいつを抜き取る。
面白いくらいスっと抜けるでしょ?
父ちゃんの大好きな瞬間。
料理は楽しみながらやるのが美味しくするコツでもある。
嫌々作った料理が美味しいわけがない。
内臓もほじくり出す。全部出せなければあとで輪切りにした時に残りは処理すればいい。
骨をとって、内臓を抜いたら、イカの表面の皮を指先でちょちょんとひっかいてはぺろっと剥いでいく。
灰色のイカが真っ白になる。
そしたら、
フライパンに5~8㎜程度にオリーブオイルを入れ、粗く叩き割ったにんにくとアンチョビを加え、弱火で揚げ焼きにし香りをオイルに移す。※ ペペロンチーノの要領で。
アンチョビは細かくカットしなくても熱で自然に溶けていく。
ニンニクは色づく。
アヒージョというのはスペイン語で「刻んだニンニク」という意味で、南スペインでは小皿料理にこの名前が付けられている。
そしたらそこに、輪切りにしたイカをぶち込む。
ここに、白ワインを回しがけする。
アルコール分が飛んできたら、急いで、トマト缶を缶切りで開けて、中のトマトをそこに入れる。10分ちょっと煮込む。
この竹べらでトマトを崩しながら…。
イイ感じである。
仕上げに入る。
ここに、トマトペースト、醤油、塩・こしょう、タバスコなんかを好みで加えて、味を調える。
この辺は経験で、次第にこういう感じかなってのが分かってくる。
最後にバジルを投入し、パルメジャーノチーズを振りかけたら、完成となる。
個人的には、玄米版が好きだが、パスタも美味しい。
※ 上が玄米版フランスのいか飯、下がパスタ版になります。
展覧会のお知らせ。
・辻仁成の個展開催
7月9日から、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーで、※ 初日、7月9日だけ、混雑をさけるために、入場抽選があります。それに関して、以下のURLからご確認ください。
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https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews0696.html
☆
7月23日から、岡山天満屋本店美術画廊にて。
10月13日から、パリ、マレ地区にある画廊、20THORIGNYで2週間、開催いたします。出没しますよ!
・日々のことばを、生放送ラジオで、ツジビルは毎月3回、5の付く日にオンエアー中。
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