PANORAMA STORIES

父ちゃん、ラー博に参加か、1 Posted on 2026/01/12 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
人生、次から次にいろいろなことがおこるものですが、起こしているのは、実は自分だったりする、この世の中でございます。
ということで、ほぼ決定してしまったことなので、いきなり発表させてもらいますが、あの「ラー博」に一日だけ、父ちゃんが考案したラーメンが出ることになりそうです。
そもそも、話しは、遡ること2025年の11月、一風堂の河原社長をギャラリーTにお招きし、料理をふるまったことがありましたよね? この日記でも書かせてもらいました。その日、メイン料理の一つが、ラーメンだったのです。いや、正確にはラーメンのようなパスタだったんですが、それをすすられた河原社長が、いきなり、帰り際に、「辻さん、ラー博に出てよ」というではありませんか? 父ちゃん気前がいいので、「いいっすよ。ラー博ですね。オッケーです」と酔った勢いもあって、しゃーしゃーと答えてたわけですが、先日、会議がありまして、決定してしまったんです。人生初の「ラー博」への参加・・・。
あはは。で、ラー博とは何か、・・・。ご存じですか? ラー博!?
世間知らずな父ちゃんは「ラー博」とは、「ラーメン博覧会」だと勘違いをしておりましたが、「ラーメン博物館」が正解のようです。
新横浜にある「世界初、ラーメンのフードアミューズメントパーク」だそうで、全国各地の有名ラーメンを飛行機に乗らずに食べに行ける、ラーメン屋さんが集まるラーメンだけの街を再現したところで、そこに一風堂さんが4日間、一店舗を借りて、河原さんが仲がいいラーメン店の店主たちが毎日入れ替わりで、出店されるんだそうですが、その一日に、父ちゃんのラーメンが選ばれてしまった、ということのような、選ばれたというか、賑やかしですね、笑、・・・今頃になって、恐ろしいことを引き受けてしまった、とわなないておる次第です。
「生きることがそもそも最大のアミューズメントパークな」な父ちゃんにぴったりな舞台ですな。えへへ。

父ちゃん、ラー博に参加か、1



父ちゃん、ラー博に参加か、1

ちょっと古い写真しか見つけられませんでしたが、これが「ラー博」だそうで、ちょっと昭和なレトロ感のある街並みで、何軒ものラーメン屋さんが軒を連ねておりますですね。実際にラーメンを作るデモンストレーションとか、ラーメン・ミュージアムもあるようですが、行ったことはございません。
で、ここのどこかで一風堂さんが、有名なラーメン店さんとのコラボを毎日やる中で、父ちゃんも一日、
「一風堂×辻仁成」
みたいなやばいことをやることに・・・。あはは。マジか、どうしましょう。どうすりゃあいいんだ、ノルマンディ在住の初老のロッカーよ。
かつて、ダンチュー祭りで、スープの「トンジール」を500杯完売した経験はありましたので、ああいうものか、と思いましたが、なんか、違いますね。どうなんでしょうか・・・。ぜんぜん、的外れだったら、河原さんに怒られるし、最初に謝っておきますごめんなさい。
余興くらいに、思っていただけると気が楽です。

父ちゃん、ラー博に参加か、1

一風堂の河原社長です。パリ国虎屋の呑もちゃんこと野本氏とも仲良しで、不思議な連帯意識があります。福岡ですからね。野本も「行く」と申しておりました。ほんとうかどうか、わかりませんが、来るもの拒まず。

父ちゃん、ラー博に参加か、1

河原さんが気に入ってくれた辻式フランスラーメンがこちらです。
下がフランス風チャーシュー!

父ちゃん、ラー博に参加か、1



ということで、パリに戻って来たので、オデオンにあります一風堂までラーメンを食べに行ってまいりました。一風堂とのコラボですからね、研究し尽くさないわけにはまいりません。もちろん、博多に行くとよく食べていたので、味は知っておりましたが、フランスでも全く同じ味で提供されていて、ひゃああ、レベルが高い、と青ざめた父ちゃんでございました。

父ちゃん、ラー博に参加か、1

赤玉と呼ばれるとんこつ辛みのラーメンで、にんにく焦がし醤油かな、利いてまして、パンチがありました。さすがです!
じゃあ、どういう辻ラーメンを考案して、ラー博を盛り上げればいいだろう、というのが、次の段階でございますね。
しかし、この話、決定したばかりなので、ここからラーメンの研究、開発がはじまるわけです。この試行錯誤の連続を、当日まで全五回の連載形式で、詳細にお届けしたいと思います。まさか、ラー博に参加、とは、あはは、息子になんて言い訳をしようかな、と・・・

で、それは、いつなの?
みなさんの気になるところですよね。
そう遠くない未来ですが・・・。 
その辺も含めて、一風堂のみっちゃんと相談をして、みっちゃんは、光岡力さんで、父ちゃんのオランピアライブのスポンサーをやってくださいました。あのみっちゃんです。何度か、日記に登場しておりますね。そのみっちゃんと話し合い、また、来週以降にでも新しい情報をだしていければと思っています。
連載、第二回をこうご期待!
まずは、こういう動きがある、ということのご報告でありました。
申し訳ございません。また、みなさんを楽しませてしまっちゃう・・・。
めんご。
えいえいおー。

父ちゃん、ラー博に参加か、1

やったるでー、人生は楽しむためのものであーる。



辻仁成展覧会情報

近づいてきました、日動画廊パリでのグループ展です。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86

それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。

そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!

そして、電子書籍で「海峡の光」が配信されております。文学の方もどうぞ。

海峡の光 (Kindle電子書籍版)
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父ちゃん、ラー博に参加か、1

自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。