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今日の献立、キッシュ・ロレーヌ Posted on 2025/07/28 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
イタリアだったら、ピザ、日本だったら、お好み焼き、フランスだったら、はい、キッシュ・ロレーヌ!
ドイツに限りなく近い、フランス北東部、ロレーヌ地方の郷土料理でございます。
見た目がピザみたいなので、お子さんは大好き、お父さんはワインのおともに、お母さんたちは三時のおやつに、キッシュ・ロレーヌ!
さ、さっそく、作ってみましょう。

まず、いつものごとく、材料から、
☟☟☟
材料(直径21〜22cmのタルト型1台分)
<A>
卵            2個
卵黄           2個
生クリーム        150ml
牛乳           75ml
チーズ          30g
ナツメグ         少々
塩            小さじ1/3
胡椒           少々
〈その他の材料〉
ベーコン(ブロックの物) 150g
玉ねぎ          小1個
冷凍パイシート      150〜180gのもの1枚
仕上げ用 チーズ     適量

オーブンはいつものように予熱しておかないとなりません。
今日はちょっと高め、200度で予熱!
次に、ベーコンは7〜8mmの棒状に、玉ねぎは薄切りに切っておく。
これらの材料〈Aの材料〉で卵液を作っておく。
パイシートをタルト型より一回り大きく伸ばし、上に載せるような感じで、敷くのだが、隅のところも空気を抜く用にしっかりとおさえ、型からはみ出た分は指でつまんでねじるように形成する。この辺、揉む感じで、適当に形成ね。笑。
このはみ出た部分をねじ込むのが大事なポイントになりますよ。ここがオーブンで焼かれて、カリカリの耳タブになるのだから・・・ふふふ。

今日の献立、キッシュ・ロレーヌ

敷き込んだ生地の全体にフォークで穴を開け、12〜15分軽く焼き色がつくまで空焼きをします。
もしも、途中で、底が膨らんでくるようなら、フォークでつぶしておきましょう。
これで準備完了となりまする。

今日の献立、キッシュ・ロレーヌ



フライパンを火にかけ、ベーコンは油をひかずに炒めます。
十分、オイリーだから油なんか必要なし。ベーコンから脂が出てきたら、そこに玉ねぎを加えてしんなりするまで炒め合わせます。
いい香りがしてきましたね。

タルト生地にこの香ばしく焼きあがったベーコンと玉ねぎを満遍なく敷いて、そこへ、卵液を流し込むんです。
最後に、仕上げ用のチーズをかけたら再び200度のオーブンで約20分表面に焼き色がつくまで焼けば、完成となります。

今日の献立、キッシュ・ロレーヌ

今日の献立、キッシュ・ロレーヌ

キッシュが膨らんで、こんがりとしていく時間が愛おしい。それこそ、生活の醍醐味というものなのです。

美味しくできたね、さぁ、ボナペティ!

今日の献立、キッシュ・ロレーヌ



今日の献立、キッシュ・ロレーヌ


「Le Visiteur」展、
現在、岡山で個展開催中です。新作37点展示。
岡山、本日、28日まで、岡山天満屋本店、美術画廊にて。
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて。
問い合わせは、各画廊へお願いします。

そして、毎月3回やっているラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。

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今日の献立、キッシュ・ロレーヌ

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Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。