PANORAMA STORIES
今日の献立、グーラッシュ、牛肉のパプリカ煮込み Posted on 2025/07/10 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日の献立、なんですが、オーストリアやハンガリーで有名な牛肉の煮込み料理、グーラッシュにしてみませんか?
うまいです!!!!
さっそく、作りましょうね。
まずは、材料から。
煮込み用牛肩肉 1kg(シチュー用でも可/5cm角くらいに大きめに切り分けておく)
玉ねぎ 1kg(スライスしておく)
サラダ油 大さじ6
パプリカパウダー 50g
酢 大さじ2
水 大さじ6
塩
にんにく 2片(つぶしておく)
クミンパウダー 小さじ1
マジョラム 小さじ1(なくてもよい)
レモンの皮 ピーラーでひとむき程度(有機栽培のもので皮を薄く剥いてみじん切りにしたもの)
トマトピューレ 大さじ1
ビーフブイヨン 500cc~
さて、諸説ありますが、実は、このグーラッシュ、発祥の地はオーストリーの横の国、ハンガリーなのだ、そうです。
ハンガリーではグーヤッシュと呼ばれている。日本にも渡って明治時代にハヤシライスになった、という説もあります。
まずは、厚手の大きな鍋(ル・クルーゼとか)に、サラダ油を熱し、みじん切りにした玉ねぎをきつね色になるまで炒めますよ。
ハンバーグなんかと一緒で、ここはちょっと時間がかかるけれど、根気よく炒めておくと仕上がりがぐっと美味しくなるんです。
丁寧に、丁寧に。本当に美味しいものには時間がかかります。
ここにパプリカパウダーを入れ、手早く全体に絡めます。
そこに水で薄めた酢を入れ少し(まじで、ちょっと小さじ1程度)加えて、蒸しましょう。
5分程置したらそこに、牛肉、塩、にんにく、マジョラム、クミンパウダー、レモンの皮、トマトピューレ(トマトペースト)、ビーフブイヨンスープを500cc程度入れて、そうだな、ヒタヒタになればオッケー。
煮込みの基本、ヒタヒタ!
よく混ぜ、それから、重たい蓋をちょっとずらして煮込んでください。
肉が柔らかくなって、表面全体に赤茶色い脂が浮いてきたら、ほぼ完成です。
肉の柔らかさにもよるのだけど、すじ肉などならば最低、3時間くらい煮込むと美味しくなりますよ。
とろみがもっとほしい場合は、水溶きの小麦粉を適量入れると、さらにいい感じに。さぁ、出来た。喰いましょう!
ボナペティ!
ついに、初日を迎えることができました。
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「Le Visiteur」展、
東京、7月9日から21日まで、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーにて。
岡山、7月23日から28日まで、岡山天満屋本店、美術画廊にて。
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて。
問い合わせは、各画廊へお願いします。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。