PANORAMA STORIES
今日の献立、エッグベネディクト Posted on 2025/07/19 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日はニューヨーク発祥と言われるエッグベネディクト、作ってみましょう。
材料 (4人分)
卵(大) 4個
お湯 適量
お酢 大さじ2
スモークサーモン 4切れ(ベーコンでもいいよ)
マフィン 2個
岩塩 適量
パプリカ(粉) 適量
*オーランデーズソース
卵黄 4個
バター 160g
レモン汁 1個分
塩胡椒 適量
「目安レシピ」
まず、オランデーズソースを作ります。ボールとそれより一回り大きめのボールを用意してくださいね。鍋にお湯をわかし大きめのボールに入れましょう。バターは透明になるまでよく溶かしておきます。小さい方のボールに卵黄を入れ、湯煎の要領で温めてください。湯煎の温度は、高過ぎても低過ぎてもいけないので、時々湯煎からだしたりお湯を足したりしながら調節しましょう。白っぽくボリュームがでてきたら(目安の時間は四分くらい)溶かしバターを少しずつ加えながら混ぜ続けます。続いてレモン汁を加えて混ぜてください。分離しないように混ぜ続けること。マヨネーズくらいの固さになったら仕上げに塩こしょうで調味します。
☆
とにかく、オランデーズソースを作る上で、絶対に避けては通れない難関というか、関所は、「湯せん」ということになるのです。
で、よく大きな鍋に小さな鍋をいれてやっている人が多いのですが、父ちゃんは、フライパンを使います。
鍋だとちょっと湯を沸かすのに時間もかかるし、しかも、壁が高いので、湯せん、しずらい、ということもあるので・・・。
フライパン、それも小型のフライパンでやるのが便利だと、気が付きました。
これは、真似してみてほしいですね。
で、湯せんが、上手にできるかできないかで、ソースの勝敗が来まるので、ここだけは、用心深くやってほしいと思います。
沸騰したフライパンのお湯につけてたり、離したりしながら、やるのがよかでしょう。
熱すぎると、ダマになりますし、温度が低いとうまくいかない。経験がものをいうが、しかし、慣れると難しくないので、がんばれ!
父ちゃんが、見守っておりますよ。
溶かしたバターを少しずついれていくのだが、マヨネーズの作り方に似てますね。
最初は緩いが、しっかり撹拌させていくと、次第にとろみが出てくる。ゆるゆるになりすぎると、かっこ悪いので、頑張りましょう。
ほーら、こんな具合になれば、オッケーなのですが、もう一つ、重要な関所がありました。
最後にレモンを入れるのですが、ここでしっかりと撹拌させておかないとジュースみたいになっていまうのです。
写真のような濃厚な状態にしないといけない。レモンも入れすぎてはいけない。
分離しないように、しっかりと回さないとならない!
「目安レシピ2」
続いて、ポーチドエッグを作ります。卵は一個ずつ小皿に割っておきます。鍋にたっぷりのお湯を沸かし、お酢を入れてください。お湯はグラグラにならない程度を保ちます。木べらやお玉でそっとお湯をかき回してゆったりした渦を起こし、渦の真ん中にそっと卵を一個落とします。さらにお湯をかき混ぜながら形をととのえてください。卵のサイズにもよるが目安としては四分くらい。白身が固まったら網で卵をすくい、キッチンペーパーの上において水を切ります。残りの卵も同様に一個ずつ作りましょうね。
次に、マフィンを半分に割ってトースターで焼いてください。お皿にマフィンを乗せ、スモークサーモンを乗せ、その上にポーチドエッグを乗せます。上からたっぷりとオーランデーズソースをかけてくださいね。
ということで、完成なのです!!!
焼いたマフィンに、今日はベーコンじゃなく、サーモンフュメを載せ、ポーチドエッグを置き、その上にオランデーズソースをかけて、横に、アボカドを添えてみました。
ひゃああ、これは、間違いなく、絶対に美味しいやつなのです。
いつ見ても、目に美しいエッグベネディクトである。週末のブランチとかに、最高じゃないでしょうか。
ボナペティ
☆
「Le Visiteur」展、
東京、21日まで、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーにて。
岡山、7月23日から28日まで、岡山天満屋本店、美術画廊にて。
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて。
問い合わせは、各画廊へお願いします。
☆
そして、毎月3回やっているラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。
☟
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。