PANORAMA STORIES
今日の献立、シチリア風、パン粉のパスタ Posted on 2025/08/26 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ノルマンディとパリを車で往復しています。
運転はけっこうおなかすくので、今日はがっつり系のパスタを作って食べることにいたします。
いつもとは一味違ったシチリア風パン粉のペペロンチーノ・パスタです。
☆
まずは、材料(一人分)から。
にんにく、1かけら。(二度に分けます。ニンニク好きな人は2個で)
パン粉、カップ1程度、お好きな分量で。
パスタ、100g
いわし(サーディーン)の缶詰。(使うのは、2~3尾)
いわし(サーディーン)の缶詰がない場合は、アンチョビ1尾とか
鷹の爪、一つ
オリーブオイル適量、
塩胡椒、少々
イタリアンパセリ、少々。(ドライでいいです)
※ いわしの缶詰を使います。
※ 缶詰のサーディンが残ったら、バゲットに、バターを塗って、缶詰のいわしを載せ、辛いオリーブオイルをたらし、フラードセル&黒胡椒で、食べてみてください。
さて、では、シラクーサ風パスタ、作りましょう。まずは、微塵切りにしたニンニクをそのまま軽く炒めます。
そこにパン粉を投入し、炒る、感じで、炒めておいてください。
ちょっと、色が変わってきたら、急いで、フライパンを動かして、まんべんなく、炒る感じです。
炒り方にはいろいろ方法があって、オリーブオイルを入れる人もいるけれど、ダイエッターであるぼくはそれをやりません。
普通に炒る方が素直に、美味い。
ニンニクの香りがパン粉にうつるので、そのまま、ビールのつまみにもなります。
いい色だ。このくらいで、OKなのです。
じゃじゃーん。最後に、ドライのイタリアンパセリを少し入れると、風味が増します。
フライパンにニンニクの微塵切りをいれ、鷹の爪、オリーブオイルをいれ、ニンニクの香りがオリーブオイルに移ったら、そこに好きなだけ、いわしを、いれてください。
シチリアではアンチョビを入れるのですが、今日は、いわしの缶詰を利用しますね。
ぼくが使っている缶詰は辛いオリーブオイルで漬けられたもの。
でも、鷹の爪を使えば、一緒です。フォークでつぶしてください。どんどん、つぶそう。
こんな感じになるまで。
アルデンテに茹で上がった、太めのパスタ、をそこに、投入!
手早く、絡めてね。いい感じで、いわしがパスタに絡みつく。ペペロンチーノの要領でよいです。
こうなります。
で、パン粉をつまんで、どんどん、振りかければ、完成となります。
フォークで絡めて、食べると、サクサク、美味い! パスタは太麺なので、もちもち、がサクサクとからからまって、超、美味い。
要は、イタリアのたぬき蕎麦みたいな、笑、でも、サクサクは、あとがけが、いいのです。
シチリアでは、一緒にフライパンで混ぜたりするところも多くて、それだと、せっかくの炒ったパン粉がぎとぎとになるので、ぼくはしません。
しかも、脂でパン粉を揚げ焼きする人もいるのですが、たぬき蕎麦で育った、ぼくは、後がけが、好きな派。
でも、お好きに。
で、「追いパン粉」を必ずやってもらいたいです。この「追いパン粉」が絶品なのである。いつまでも、サクサク感が終わらない。もう、やばいので、真似してみてね。ボナペティート!
ノルマンディの田舎のアトリエからパリ中心部の事務所まで、3時間かな、車で・・・。
休憩する時もありますが、運転になれたので、ほぼ、ノンストップで走り切ります。
助手席で、三四郎はすやすや、寝ています。
安全運転で。パリとノルマンディを行き来する、辻画人老人なり。
☆
ということで、芸術の秋だからこその、個展情報です!!!
近づいてきましたよ。今は、ここだけが、ぼくの希望です。笑顔でお会いしましょう。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催します。
今回は、浮世絵にヒントを得た新しいシリーズ、ボタニカルな美しいノルマンディ世界、など、今までにない辻ワールドでおおくりします。全23点の渾身作で行くよ。笑。
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辻仁成の美術サイト、昨日、更新されました。近日中に、再び更新をする予定です。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。