PANORAMA STORIES
今日の献立、お肉のノルマンディ煮込み Posted on 2025/09/07 辻 仁成 作家 パリ
ノルマンディを代表する料理といえば、お肉のクリーム煮なんですよね。
ぼくが暮らす村のレストラン、何処にいってもカレーライスなんておいていません。
そのかわり、仔牛のノルマンディ煮込み、とか、鶏肉のノルマンディ風煮込みなら、どこにでもあるのです。
今日は、仔牛で作りますが、鳥肉でも美味しいですぞ。
まずは、材料です
孔子肉、500g(チキンでもよかです!)
人参、2本
玉ねぎ、大一個
クローブ、4個
マッシュルーム、10個
セロリの葉っぱ、適量
粒状のかつおだし、小さじ1
ブーケガルニ
白ワイン、大匙3
卵の黄身、一個分
牛乳、大匙2
小麦粉、大匙3
バター、25g
生クリーム、大匙2
めんつゆ、大匙2
塩胡椒、少々
タイ米、2合
大量に作って、一晩寝かせて、翌日、家族でわいわい一気に食べるのがおススメです。一晩寝かせると味が染みてさらにうまくなりますよ。
では、作り方、ご紹介いたいます。
なんちゃって、レシピー!!!
☆
肉は食べやすいサイズにカット、人参はカレーのサイズに、玉ねぎは皮を剥き、クローブをさしておく。
マッシュルームは半分にカットし、予め炒めておく。
カットした仔牛は鍋に入れ、ひたひたの水を加え沸騰させる。
アクが出るので、早めに一度茹で水を捨て、肉と鍋を軽く洗い、再び鍋に戻す。
そこに再び肉がひたひたになるくらいまで水を加え、先のにんじんと玉ねぎ、セロリの葉、ブーケガルニ、白ワイン、粒状のかつおだし、塩小さじ1を入れて煮込む。沸騰したら弱火にし、じっくり、ゆっくり火を通す。
1時間ほどして肉と野菜が柔らかくなったら一度具を全て取り出し、煮崩れた肉や野菜も取り除き、澄んだスープのみにする。
それは置いといて、それとは別にですよ、ボウルに、小麦粉を入れ、適量の水で溶き、さらに別のボウルに卵の黄身を入れ、牛乳と煮汁を少々加えて溶いておく。
そしたら、先の澄んだスープの入った鍋を弱火にかけたままバターを入れ、溶いた小麦粉がダマにならないよう泡立て器で丁寧に混ぜながら加える。
そこに先に溶いておいた卵液も同じく泡立て器で混ぜながら、一気に流し込んだら、クリームソースが完成となる。
肉と野菜(マッシュルームも)を戻して、めんつゆを加え、30分煮込んだら完成となります。
※ノルマンディにめんつゆはありませんが、これを入れると、さらに日本人受けする美味しい煮込み料理が出来るので、お試しあれ!!!
☆
お皿に炊いたタイ米、或いはバスマティ米、普通の日本米でもいいです、笑、などを盛り、その横に仔牛のクリーム煮を添えて、はいできあがり。
美味しいですよ。
ボナペティ。
☆
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催します。
だいたい、午後の14時から、18時くらいまで開画廊いたします。みんな長く働かないので、午後、お越しください。
今回は、浮世絵にヒントを得た新しいシリーズ、ボタニカルな美しいノルマンディ世界、など、今までにない辻ワールドでおおくりします。全23~24点の渾身作で行くよ。笑。
☆
1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
一部の作品は、辻仁成の美術サイトで確認できますので、どうぞ、御覧ください。
☟
そして、父ちゃんがみなさんの悩みや質問にこたえるラジオ、毎月3回やっている人生を語り倒すラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。
☟
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。