PANORAMA STORIES
今日の献立、レモンのリゾット Posted on 2025/09/09 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ちょっと酸っぱい美味しいのが食べたい、と思う日ないですか?
今日は、レモンをたっぷりと使用した、チキングリル&リゾットを一緒に作ってみましょう。
ということで、まずは、材料から。
レモンは有機栽培のレモンを一つ。皮を使うので、有機がいいですかね。
鶏もも肉(骨付き、皮つき)、お好きなだけ。
お米、好きな量、ぼくは半合
オリーブオイル
生クリーム、適量
バター、30g
乾燥レモングラス、少々、(なくてもぜんぜん、OKです)
イタリアンパセリ、または、乾燥パセリ
まず、鶏モモ肉は、骨と肉を分離させて、骨の方で、ダシをとりますよ。
めんど臭い人は、茅乃舎の野菜だし、チキンブイヨンとかでもいいよ。
☆
鶏肉はジップロックにいれて、お酒でマリネにしておいてください。
ええと、半日くらい、一晩でもいいです。
味が染みて、美味しくなりますよ。
☆
はい、微塵切りのニンニクをそのまま、フライパンに、いれます。弱火でいきましょう。
そこに好きな分量のお米をいれます。
これは、分量気にしないで大丈夫。水の加減で、どうにでもなりますからね。
軽く、オリーブオイルを回し掛けしてください。
ちょっとでいいですよ。
炒ります。
香ばしい色味になるまで、弱火で、丁寧に。急ぐなら、ちょっと火力上げてもいいけれど、そうすると、お餅みたいに焦げるから、注意が必要です。
出来ました。
鶏の骨のダシを、適当に加えます。
じゅっと、軽く音がするんですが、これが、最高。
乾燥パセリ、バター10g、ワインを適量いれましょう。
ワインとダシは、軽くひたひたになる程度がいいですね。
入れすぎると、ごはんがべちゃべちゃになっちゃいますよ。
要は、米の量に対し、ダシやワインで、パスタみたいに、やわらかく茹でるってことです。
なので、コツとしては、様子見て、味見をして、水分をちょっとずつ足していき、お米に芯がなくなるタイミングがベスト。
ワイン、ダシのあとは、水でいいですよ。
☆
芯はなくなりすぎてもあかんし、残りすぎてもあかん。
アルデンテな、感じで、なんとなく、米の中心に、うっすらと芯があるかな、くらいだと、食べる頃にちょうど良くなります。
これは、経験がものをいうから、レッツ・トライ。
だから、何度もやってくださいね。
バターの量は一人前でそのくらいだから、これも、バター感が好きな人は多くてもいいですね。
適当に、シトロネルとか、パセリとか、なんか、入れちゃっていいけれど、レモンのパスタだから、その辺、気を付けてくださいね。
何もいれないで、レモン、オリーブオイル、バター、塩胡椒、だけでも十分、美味しいですよ。
で、重要なのは、レモンの皮! チーズすりおろし器とか、使って、皮をこすって、いれてください。
さらに、レモンは好きなだけ、絞ってください。
レモンの酸味が苦手な人は、軽くして、バターレモン風味にしたらいいかもです。
オリーブオイルで、麿かやさを足します。広がりが出るから、美味しくなります。
右上、鶏を皮パリで焼いているところ。
横でレモンのコンフィを作っています。焼くだけで、いいんです。左上が、バターレモンのソースだよ。
バター20g、オリーブオイル、レモン半分、塩胡椒、生クリーム少々、黒胡椒多めに、あとは、味見して、お好みに調整してください。
レモンバターソースを、上から、かけるよ。じゅる~。
で、完成となります。
美味しそうでしょ~、美味しくないわけないでしょ?
レモンのコンフィがね、なんか、箸休め的なんだけど、かなりの衝撃を連れてきます。この焼きレモンに、はちみつをちょっと垂らしてもよかよ。
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ということで、芸術の秋だからこその、個展情報です!!!
近づいてきましたよ。準備万端です。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催します。
だいたい、午後の14時から、18時くらいまで開画廊いたします。みんな長く働かないので、午後、お越しください。
今回は、浮世絵にヒントを得た新しいシリーズ、ボタニカルな美しいノルマンディ世界、など、今までにない辻ワールドでおおくりします。全23~24点の渾身作で行くよ。笑。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
一部の作品は、辻仁成の美術サイトで確認できますので、どうぞ、御覧ください。
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※ 父ちゃんのラジオはこちらから。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。