PANORAMA STORIES
何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(13) Posted on 2025/09/24 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ノルマンディ、ブルターニュといえば、ガレット(蕎麦粉のクレープ)が有名なんですが、最近、はまっているのが、こちらの、ソーセージのガレットです。
中に、マスタードのソースが塗られていてね、ちょっと不思議な食感なんですわ。
なんだろ、ハーヴィーな苦みというのが、たまらない、つーうけの一皿になります。
どこにでもあるわけじゃないですが、これとビールで、シニアジェネレーションのはじまりを満喫しております。あはは。
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ということで、こういう高カロリーな食事もしますが、健康第一なので、普段はローカロリーなものを摂取している、父ちゃんなのでありまーす。
今日は、油を一切使わない、めっちゃヘルシーなかぼちゃのスープを作ってみますね。
季節ですからね、かぼちゃは、フランスを代表する野菜の一つになります。
ぼくはね、あんまりカボチャ好きじゃないんですが、友人の家に行くと、よーく出てくるので、当たり前になってしまいました。
なんかね、田舎にあうんですよ、カボチャのスープ。
ポチマロン、とかいいますね、仏語で。
ヘルシーに仕上げると、めっちゃ痩せて、おなかも満腹になる「食べるスープ」が出来るのだ、とか・・・
ココットをご用意ください。
そして、カボチャと玉ねぎを写真のようにカットし、油はひかずに、弱火で、蓋をして、じっくりと、焼くというか煮るというか、何だろう、蒸すというか、とにかく、コトコト、自己責任で火をじわじわっといれていくんです。
ノーオイルですぞ。
で、塩だけ、ちょっと入れますが、後は何にもいれません。
ある時点、で水を足すんですが、かぼちゃが柔らかくなるのを待ちます。
そこが水を投入するタイミングですね。
そして、蓋をして、弱火でさらに気長にとろとろします。
コトコトします。
で、いい感じになったら、ブレンダーで、じゃああああ、とミックスしたら、はい、完成。
なんにも入ってない、かぼちゃのスープ!
でも、これがとっても美味しいんですわ。
自然そのまま、のうまさ、に勝るものはないですねー。
健康が実感できますよ。
今日は、おともに、ファラフェルを添えました。
ひよこ豆100%のファラフェルです。
あと、じゃがいもが残っていたので、こちらは、ジップロックに茹でたじゃがいもをいれ、オリーブオイルを少しいれて、一晩寝かせて、味を染みさせたものを、フライパンで焼いただけなんですが、これがまた、最高なんです。
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この辺の、ぼくの母さんくらいのおばあちゃんに教わりました。
試す価値ありますよ、じゃがいもが、生き返ります。
ということで、オリーブオイルは少し使いましたが、気づけば、これは立派なヴィーガン・プレートになりますね。
はい、ボナペティ、さま。
辻仁成、個展情報。
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。