PANORAMA STORIES
父ちゃん、パリ個展日記(オープン初日だ!) Posted on 2025/10/14 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ついにパリでの個展がスタートいたしました。
たくさんの方々が会場に押し寄せてくださり、残り、あと5点となったので、嬉しい悲鳴をあげているところでございます。
ひめーーーー。
まさか、まだ初日で、フランスなのに、と思うじゃないですか、父ちゃんもめっちゃ驚いております。
でも、去年、ふらっと入って買ってくださったアメリカ人のお客様が一番でやって来て、めっちゃ興奮した父ちゃんでありました。
ほんとうに、嬉しい。
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朝、一枚の絵のニス塗りが気に入らず、持って帰って、やり直したものを、地下鉄に乗って、画廊まで運んだのでした。
この時は、まだ、たくさんの人がやって来るとは、そこまで、想像はしていなかったので、不安もありました。
はい、いつも表現者は不安なものであります。
※ 地下鉄8番線にゆられ、画廊のある駅、サンセバスチャン・フォアッサーを目指します。
※ 車内での自撮り、笑。まだ眠い顔です。
14時、画廊のドアが開き、お客さんが入ってきました。
初日ですから、日本の方が多かったです。しかも、日本からお越しいただいた方が数名いらっしゃいました。
夕方、17時からともだちを集めての、内覧会がスタート。
シャンパンのマグナムがポンと景気よくあいて、泡が、溢れました。笑。
振る舞い酒というやつです。
友人のディディエさんから差し入れの、シャンパーニュ・ドゥラモットがふるまわれました。
めっちゃバランスのいいシャンパンでございました。メルシー。
そして、トラトラの野本しゃんが、78個ものおにぎりを差し入れしてくださいました。おおお、食べきれない・・・。
急遽、画廊に絵を見に来た方々にふるまいおにぎりとなったのであります。
えええええ、贅沢~。
こんな哲学者が、そのおにぎりを食べていました。自由です。
こんな有名人もやってきました。笑。絵がお好きみたいで、質問たくさん、受けました。けっこう、噂には聞いていましたが、細かい質問でございました。あはは。
こんな素敵な奥様が、絵を買いたい、とご主人におねだりをされておりました。
オランピア劇場ライブでたくさんのファンを掴んだ、こんな天才バイオリニストもやってきました。今度、映画に主演するそうです!!!
この絵を購入されたアメリカ人のクリストファーさんです。ハードロックファンだそうで、ロックの話で盛り上がりました。
NHKの「パリごはん」でお馴染みのピエール、久しぶりに会えました。「パリごはん」再放送、いかがでしたか?
こんなマダムが、「日本的な線と色と赤い点が好き、ほしい」とすでに売れた絵なのに、じっと見つめて、そんなことをおっしゃってくださっておりました。嬉しかったです。
なので、記念写真撮りました。
ということで、初日、大盛況で、オーストラリアから、スコットランドから、ドイツから、フランス各地から、パリから、たくさんのお客様に恵まれた父ちゃん個展の初日、ご報告させて頂きました。
明日も、14時に開店いたします!!!
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がんばれ、父ちゃん!為せば成る。
えいえいおー。
辻仁成、個展情報。
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パリ、10月26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」現在開催中です。
住所、20 rue de THORIGNY 75003 PAROS
全32点展示。残り数点になりました。びっくりしています。メルシー。
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1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
父ちゃんのプライベートラジオはこちら。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。