PANORAMA STORIES
今日の献立、インスタント・フィデウア Posted on 2025/10/22 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
毎日、忙しいので、仕事が終わるともうスーパーもレストランもしまっていたりします。
そういう時に、インスタントラーメンとか、いいっすよねー。
ぼくは最近、日清のシーフードヌードルにはまっておるのですが、実は、あれ、もうちょっと美味しく食べることが可能なんですよねー。
笑。
☆
スペインのカタルーニャの料理に、フィデウアというパスタ(?)があります。
バレンシア州の漁師のあいだで登場したパスタで、カッペリーニみたいな細いパスタを短く折って、お米のように使って料理した、パスタ版パエリアのような一皿のこと。
で、日清のシーフードヌードルって、実はあのソースに感動をした父ちゃんなのです。
あれをそのまま、使い、フィデウアにできないかな、と思いついた、さすが、天才ですなー、おほほ。
☆
実は大昔、スペインのバレンシア地方のパエリアコンテストで2位になったことがある父ちゃん(本当です。小学館チームで挑んだのだ)、ということで、本場に負けないうまさのフィデウアを作ってみましょう。
じゃあ。写真で、解説していきますねー。
まず、材料なんですが、こちらです。
☟
シーフードヌードル
&
エビ(なんでもいいですよ。ぼくは解凍エビが安かったので、それにしました)
あとは、なんでもいいですけど、黒胡椒、パルメジャーノチーズ、ワイン、オリーブオイル、とかですかね。笑。
※おなじみ、シーフードヌードル!
※スーパーで解凍のタイガーエビが売っていたので、購入。ちょっと多いので、半分残して、冷凍にして、またいつか、食べます。冷凍のエビでも、なんでも、大丈夫ですよ。
※中を取り出し、粉スープの素と乾燥野菜を別にしときます。味をあとで調整しやすいように。
※ 麺をジップロックみたいなものに、いれます。
※ 鍋の底とかでベビースターラーメン状態にしましょう。
※ エビは、殻付きが豪華に見えるから、使いますが、カクテルエビを買ったら、別に左のように細かくカットだけでも十分です~。エビは塩胡椒してあります。できれば、ここまで大きいと、包丁をいれて、背わたをとっておいたほうがいいですね。
※ オリーブオイルで最初エビを焼いて、ワインを振りかけます。
※ ちゃんと火をいれるために、蒸し焼きにします。
※ いい感じですねー。そしたら、エビだけ取り出し、
※ そこに細かくカットしたエビの身をいれます。火はつけたまま。
※ そこに粉々になった麺と乾燥野菜をいれます。水は軽く、どのくらいいれたかな、回し掛けくらい。ひたひたにしたら、ダメです。
かなり、少な目。ワインをさらに、大匙1,とか2,回し掛け、どちらにしても、水分は少なめで、炒め焼きしていく感じで、硬さをみながら、ワインを足して緩める感じでやってみて。
水分多いとそばめしみたいになるので、あくまでも歯ごたえ残しましょう。歯ごたえ、アルデンテ、大事です!
そこが、コツ、です。
※ アリオーリ・ソースの作り方、マヨネーズ大匙1,にんにくのすりおろし小さじ1くらいですが、お好みで、お好きなバランスに。
ここに一味とか七味とかちょっと入れても、美味しいですよ。今回、醤油は使いません。あえて。
※ なんか、そばめしみたいな感じになっていますが、おお、確かに、そばめしですな。笑。
一切、醤油、ソースは入っていません。シーフードヌードルの粉スープの素だけで、この感じ。それが素晴らしい。
※ 焼いたエビを戻して、お好きな場所に! 中心に、アリオーリソースを置きます。
※ パルメジャーノチーズですね、黒胡椒も、ここで、もう一度。どうです、美味しそうですよね。なんにもない時にこれだけでご馳走になります。なんなら海老とかなくても、フィデウアっぽくなるので、やってみて。パエリアのパスタ版、フィデウアと思って試したらよかですよ。
※ マジ、美味かった~。
※ 何が美味しいって、このおこげが最高。時々、おこげがどこまでついているか確認してください。
ボナペティ!!!!!
☆
そばめしやんか!!!!!
辻仁成、個展情報。
☆
パリ、10月26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」現在開催中です。
住所、20 rue de THORIGNY 75003 PAROS
地下鉄8番線にゆられ、画廊のある駅、サンセバスチャン・フォアッサー駅から徒歩5分。
全32点展示。残り数点になりました。
☆
1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。