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今日の献立、アクアパッツア Posted on 2025/10/26 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日の献立、推薦なんですが、超簡単な「アクアパッツア」なんて、いかがでしょうか?
あっという間にできるし、美味しいので、しかもあったかくて、日曜日のランチなんかに、最適じゃないかな、と思いまして・・・
笑。
どうぞ、お試しくださいませ。
主な材料はこちらになります!!!

材料は、鯛2ヒレ、プチトマト10個、オリーブ10個、ニンニク2片、アサリ適量、ズッキーニお好みで、オリーブオイル大さじ2、白ワイン半カップ、水1カップ、レモン適量、塩コショウ。
じゃあ、さっそく作ってみますか?
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おおまかなレシピ~。
☟
身の部分に塩を振り、水気が出たらクッキングペーパーでしっかり拭き取っておく。

鯛の皮面をしっかり焼く。これはいつもの鯛焼きと一緒で、熱したフライパンにちょっとオリーブオイルをひいて、皮目から焼くんだけれど、軽く指でおさえる。30秒くらいで、いいよ。すると、もう反らない。何もしないと、熱で、反っちゃうから。

皮面に焼き色がついたらひっくり返し、ニンニクとズッキーニ、プチトマト、オリーブ、アサリを加える。

全部加えたら白ワインを加え、一旦蓋をする。

アサリが開いてきたら水を加え、そこから5分ほど蒸し焼きにする。
☆
実は、ま、これで、もう、完成なんですよ~。
超簡単でしょ?
アクアパッツアのアクアって、水だからね、水を加えることが大事なんです。
とくに、塩はほとんどいらない。
最初に鯛に塩ふっているし、自然の味だけで、めっちゃ美味い。
仕上げにレモンをぎゅっと絞り、パセリをちらして、完成となります!

フランスの人はパンで食べる人が多いのですが・・・。
ぼくはイタリア飯好きだから、生のリングイネを、ちょっとサイドにして、ラーメンみたいにして、えへへ、食べるんでよねー。
☆
はい、せ~の、
ボナペティ!!!


※ 生パスタをさっと茹で、オリーブオイルを絡めたものを添えました。素材の味を楽しめる一品なり。
☆
イタリア語で、アクアは「水」パッツアは「暴れる」とか「狂った」という意味。蓋をしないと、油と水が弾けるので、アクアパッツア~「水が暴れた~」、と呼ばれるようになったんだとか・・・。なるほどですね。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


