PANORAMA STORIES
パリ日動画廊、グループ展についてご報告! Posted on 2025/11/02 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
寒くなってきたフランス、ノルマンディでございます。
しかし、休む間もなく、来年、2026年1月16日から3月7日まで、パリにあるご存じ、日動画廊パリ店にて、グループ展に参加する、父ちゃん画人なのであります。
約2か月間、も開催されるんですな。
ということで次の目標は、そこ、です。
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グループ展ですから、辻以外にも3人のアーティストさんが参加されます。皆さん、たぶん、フランス人です。
ぼくはよく知らないのですが、一人はすでにお亡くなりになった大家の先生だそうです。
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今回の展示会には日動画廊さんからの強い希望がありまして、ぼくの花をモチーフにした作品が並びます。
なんとなく、カラフルな作品なのかな~、
この下の赤い作品は、KA KOSMOSという作品で、サイズは30号(91cm×73cm)なんです。
このシリーズはすごく気に入っていて、自分で作った赤黒色の作品になります。日動画廊さんは、ウインドーに展示してくださると言ってましたが、気が変わられるかもしれません・・・。そこは、信じて、当日に挑みますね。
ちなみに、これの青バージョンもありますよ。

会期は、1月16日からになりますが、初日は父ちゃん画人、顔を出す予定です。
でも、グループ展だから、すぐに帰ります。失礼します。
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花シリーズは先のパリ個展でも、大人気で、まず、あっという間に出ちゃいましたね。酒造メーカーさんが、もしかすると、その中の一点をボトルのラベルに使うかもしれない、ということで、詳しくはまたいつか・・・。
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そして、グループ展には、こういう花の絵も出ます。ピンク色の綺麗な絵ですな。

このシリーズが、あと、二枚くらいありますが、サイズは、8号(46×38)と12号(60×50)で割と小さいものです。
で、他にも、日動さんご希望の作品が8作品並ぶことになりました。情念の強い作品は今回はありません。笑。
6作品が花で、2作品が青色風景画です。
もう、制作は終わっていて、現在、乾かす作業に入っております。
絵って、あれと同じものを描いてほしいと言われても、描けないのです。ユニーク・ピースといわれるゆえんですね。
AIが変な世界をコピーし続ける時代に、アーティストはユニーク・ピースで応戦していきましょう。テクスチャーとマテリエル、大事にしますね。重厚感の空気感も・・・。
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まずは、こちらの辻仁成の美術サイトに新しい作品がずらりと並んでいるので、御覧ください。青の風景画もかなりいい出来栄えですぞ。
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そして、仕事場では、来年の東京での個展に向けて、・・・ぞくぞくと制作が続いております。
日本の個展に関しては、まだお話することが許されておりませんので、パリの日動画廊のグループ展が終わり次第、情報解禁できればありがたいな、と思ってます。


ノルマンディのアトリエで創作をする辻老境画人なり。
髪の毛もぼさぼさで、のびっぱなしで、見苦しいですが、お許しください。
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日動画廊さんはパリ8区にあります。
住所は、61 Rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 Paris
となり、ええと、ブリストルホテルとエリゼ宮のあいだくらいの交差点角にあり、だいたい、警察官さんが立っています。
気になる作品があれば、直接日動画廊さんに、連絡してみてね。日本語、通じます。だよね~。笑。
スタッフの皆さん、優しい方々ですぞ。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



