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何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯 Posted on 2025/11/05 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
今日は、この季節に美味しいジャガイモ料理、グラタン・ドフィノワ(仏: gratin dauphinoisをご紹介しますが、フランスの家庭料理としては定番中の定番でございますね。
フランス南東部のドフィネ地方の名物料理として有名です。
父ちゃんが昔、裏渋谷にあった行きつけのビストロで食べていたんですが、そこの大将のドフィノワは、シンプルで何度食べても飽きない素晴らしい味付けでした。
フランスで食べるどのドフィノワよりも、個人的には一番好きでしたね。
今日はそれを再現してみたいです。
主な材料は下の写真のようになります。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

※ チーズはなんでもいいです。ぼくはエメンタールチーズにしましたが、ピザ用チーズとかでもよかですよ。グリュイエールでもいいし、とろけるものなら、お好きなもので・・・。



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

にんにくを鍋に塗り付け、残りも、そのまま、そこに置いといてください。
バターは、適当に、20g程度かな、いれて、温めてとかしてね。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

そこにスライサーで薄くカットしたジャガイモをいれ、炒めますが、美味しいジャガイモだと、当然、美味しくなります。
なぜなら、ジャガイモ料理だからです。
あはは。
美味しいものをシンプルに料理するので、具材がおいしければ美味しくなります。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

軽く炒めたら、牛乳をひたひたになるちょっと手前までいれてください。写真のものだとスープ色が強くなります。写真のは、ということで、若干、入れ過ぎなんですが、ぼくはスープっぽくしたかったので、ひたひた、ちょい上にしました。
お好きな量でどうぞ。



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

庭で育てているタイムをいれて、そうですね、ジャガイモがアルデンテくらいになるよう、弱火から中火のあいだで煮込んでください。ぼこぼこ煮立たせないこと。
だいたい、10分くらいでした。竹串で刺してもいいし、ぼくはフォークで刺して食べて食感を確認しました。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

そこに、チーズを載せます。お好みでいいですよ。それを200度程度であらかじめ温めていたオーブンにぶっこみます。
表面がこんがりしたら、もう、完成です。
だいたい、5分とか7分とか、そのくらいかな。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯



もう、これだけで、11月は乗り切れます。寒くなってきたから、スープ替わりで大丈夫です。だから、ぼくはちょっと牛乳を多くしましたが、正解でした。
もっととろとろな感じにしたい場合は、牛乳を減らしてね。
はい、美味しい生活、今日も、楽しみましょう。
えいえいおー。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

※ パリの展覧会情報
2026年1月16日から3月7日まで、パリの日動画廊において、フランス人画家のグループ展に参加し、8点ほど出展させてもらいます。

日動画廊さんはパリ8区にあります。
住所は、61 Rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 Paris
となり、ええと、ブリストルホテルとエリゼ宮のあいだくらいの交差点角にあり、だいたい、警察官さんが立っています。
気になる作品があれば、直接日動画廊さんに、連絡してみてね。日本語、通じます。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。