PANORAMA STORIES
その頃、三四郎は??? ダックス大行進! Posted on 2025/11/18 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
父ちゃんが日本でたいやきを食べ歩きしている、ちょうどその時、愛犬の三四朗は何をやっていたのか、と申しますと、ダックス大行進に参加していたのでした・・・。あはは。
今回は、いつものドッグトレーナーさんではなく、うちの事務所のスタッフ、料理研究家セギュールさん一家が三四郎を預かってくれているのです!
とくにそこの娘さんがさんちゃんをめっちゃ可愛がってくれておりまして、(なんと、一緒に寝ているそうです)だから、ぼくも安心なんですよね。ドッグトレーナーのジュリアもいい子なんですが、大きな犬が一緒なのが、ちょっとストレスみたいなので、小さな犬が集まる会の時には、ジュリアに頼み、そうじゃない時には、セギュール一家に預けている、という次第です。
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で、毎年、パリで行われているダックス大行進に、三四郎も参加をしたのだ、とか・・・。おお、楽しそう!
どこでもい生きていけるさんちゃん!笑。でも、朝いないから、寂しいね・・・。

パリやその周辺から、ものすごい数のミニチュアダックスフンド&ダックスが集結するんですって。
なんか、オランダでも開催されているようですね。
胴長なので、ソーセージみたいな見た目じゃないですか、だから、このイベント、ソーセージウオーク、という通称なのです。
いつも、若い子たちに、
「わ、ソーセージだ」
と指さされている三四郎、ふふふ、そんな同じ犬種が一同に会する「ダックス大行進」今年もすごい数だったそうです!
三四郎もかなり、楽しそうだった、という連絡がきました。
家族全員で、三四郎と参加したようですよ。ありがたいですね。



三四郎、大型犬は怖いので、遠くから大きいのがやって来ると、くるっと背中を向けて、逃げ出すんですが、相手がダックス系だと、しゃがんで、待つんです。時々、尻尾もふっています。
あんまりそういう感情を出す子じゃないんですけれど、同じ犬種にだけは、親近感を覚えるようで、当然ですけれど、嬉しそうにしています。
ダックス大行進は、全部、ダックスですからね、そりゃあ、嬉しいし、かわいいし、そこに参加したくて、ダックスを買う人が増えている、ということなんでしょう。



※ ダックス大行進といいながら、実は、ダックスを飼っている人の大行進じゃないか!!! 笑。
でも、こういうイベントがあると室内犬的な三四郎も、大いにハッスルするから、いいんじゃない? わん♪

実は、とあるお寿司屋さんで食事をしたとき、カウンターにいた人たち全員、ミニチュアダックスを飼われていて、へー、すごい偶然、ということになったんですが、その時、寿司を握ってくださっていた大将もダックスを飼っていると打ち明けられて、一同、びっくり!
今、日本でもミニチュアダックス大人気なんですね。
三四郎の輪が世界に広がっている感じがあって、嬉しいです。
飛行機に乗る時にも、カウンターの方に、
「三四郎君、お元気ですか」
と言われました。元気すぎちゃって・・・。
でも、憎めない奴ですものね。
「さんちゃん、パパしゃん、あと少し、日本でお仕事をしたら戻るからね、待っててね」

辻仁成、展覧会情報
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2026年、1月15日から、パリ、日動画廊、グループ展に参加。(辻仁成以外は、Henry Zers, Pierre Lesieur 彫刻のPatrick Blochの3氏)
2026年、11月には、リヨン市で個展が決まりそうです。版画なども出す予定。情報解禁になったら、まっさきにお知らせいたしますので、リヨン周辺在住の皆さま、お楽しみに。
2026年、夏に日本でも個展を開催する予定ですので、8月前半、スケジュールあけておいてくださいまし。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



