PANORAMA STORIES

軽井沢シークレットライブ・顛末記 Posted on 2025/11/18 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
15,16日、軽井沢の暖炉レストラン「ピレネー」さんで、父ちゃんのディナーショー「軽井沢で会いましょう」が開催されました。パチパチパチ。
暖炉焼きのお肉のコース料理を食べながら、父ちゃんの歌と三四郎さん(なんとここにもさんちゃんが!)のサックスを聞くという会でございましたが、和やかな雰囲気の中、楽しいひと時を過ごすことが出来たので、ご報告させて頂きます。
ピレネーは軽井沢の地元民に愛されている趣のあるレストランで、名称の由来はピレネー山脈から来ているのかどうか、知りませんが、ちょっとフランス風の名前がついているだけあって、建物も家具も、実にノルマンディの我がアトリエを思わせるフランスの山小屋風の佇まいでして、中央に暖炉があり、そこで肉などを焼いて出すわけですね、薫の香りが店内に行き渡り、まるでフランスの田舎にいるような感じでございました。

いつもは、気張ってライブをやるんですが、穏やかな雰囲気ですから、まずは、各テーブルなんかを回り、みなさんと乾杯などをして、ご歓談タイムからのスタート・・・。
あはは。
父ちゃんのライブにしてはかなりゆるーいはじまりとなりました。
「ひゃあ、辻さん、意外と普通!」
と最初のテーブルで言われて、それなりの衝撃を受けましたが、ふふふ、と余裕の笑みをぶっこきまして、その場をやり過ごした父ちゃんでございます。
きっと、思ったよりナチュラルな人、という、きっと、いい意味なのだと思いましたよ、ご安心ください。普通ではありませんし、・・・。
みなさん、かなり飲まれておりましたので、言いたい放題、でしたね。
初日が夜のライブで、翌日が昼のライブだったのです。
やはり昼と夜ではぜんぜん感じが違いましたですね。
どっちも楽しかったです。

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記



ライブ前に、レストランのカーブ(お酒の貯蔵庫)見学などもあり、ソムリエさんが、ワインの説明なんかもされたそうです。
ワインセラーめぐりからはじまってからの、父ちゃんのテーブル回る前座があってからの、料理&ライブのフルコースだったので、かなりの長時間となりました。
父ちゃん、時差ボケもあるし、久しぶりのライブだったので、最初の5分ほど手探り状態でしたが、次第に波にのって、熱気も高まり、2曲目くらいから、昔取った杵柄状態、どんどん上がり調子になって、いやぁ~、盛り上がりました~。
やっぱり、歌うのは楽しいですな。

軽井沢シークレットライブ・顛末記

※ ワインの貯蔵庫です。

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

※ 右がサックスの三四郎さん!!! 左が三四郎のパパ。笑。

軽井沢シークレットライブ・顛末記



それにしてもこの季節、11月紅葉時期の軽井沢、最高ですね。
テラス席はビニール・カーテンで覆われていましたから、外が透けて見えていました。歌っている時は心地よかったです。
世界が黄色や赤色に輝いているのがステージからもよく見えました。
ちょっと心も身体も疲れていたので、音楽に癒されたひと時となりました。
普段はめったにサックスとプレイをすることはないのですが、軽井沢とサックスというのも、なんかね、あいましたね。初日はジャズの名曲「テイクファイブ」なんかもやったりして、ふふふ、楽しかったです。
また、いつか、軽井沢でライブが出来れば、と思います。藤田嗣治さんの作品が多く展示されています安東美術館さんからも、来年、講演でもやってもらえませんか、とお話を頂いているので、それ、めっちゃ愉しみでなりません。
藤田さんとのご縁で繋がったと思うところもある軽井沢で、父ちゃんが藤田先生の話が出来る日が来るなら、これほど、ウキウキすることはございません。
正式に話が決まりましたら、また、ここでお知らせさせて頂きます。
では、今日も皆さん、精一杯生きたりましょう。
えいえいおー。

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記

軽井沢シークレットライブ・顛末記



軽井沢シークレットライブ・顛末記

辻仁成、展覧会情報

2026年、1月15日から、パリ、日動画廊、グループ展に参加。(辻仁成以外は、Henry Zers, Pierre Lesieur 彫刻のPatrick Blochの3氏)
2026年、11月には、リヨン市で個展が決まりそうです。版画なども出す予定。情報解禁になったら、まっさきにお知らせいたしますので、リヨン周辺在住の皆さま、お楽しみに。
2026年、夏に日本でも個展を開催する予定ですので、8月前半、スケジュールあけておいてくださいまし。

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。