PANORAMA STORIES
今日の献立、カリフラワーのブルーテ! Posted on 2025/11/20 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
ぼくの事務所の近くに出るマルシェ、たまにご紹介しておりますが、とっても庶民的で、楽しい市場なんです。
周辺に日本の方が結構住んでいらっしゃるので、あと、観光ルートに入っているみたいで、旅行者の皆さんにも、お辞儀をされることがままあります。
そうなると、父ちゃんは、頭を45度下げて、ははーっ、とお辞儀を返します。遠路はるばるようこそ、という意味です。はい。
☆
ということで、写真撮影をしましたので、(たいした写真じゃありませんが)秋のマルシェの雰囲気を眺めてみましょうかね。
食材が季節によって違いますが、秋は、やはり、春と並んで、目移りするような新鮮な食材が並びますね。
ふふふ。



※ 手前真ん中、なんだか、わかりますか? これ、水菜なんです。フランスの水菜はかなり、野性的です。まだ、水菜の本質が分かっていない、というか、たぶん、土壌が違うので、こうなっちゃうんでしょうね・・・。それとも、これが正解なのかしら。

※ ジャガイモって、このくらい小さいものが、甘みがあって美味しいんです。農業大国のフランス、じゃがいもは、最高です!

※ エスカルゴの店!

ということで、今日はマルシェなんかで手に入れたら最高に新鮮で美味しいカリフラワーを使った、ブルーテ(スープ)を作ってみたいと思いまする~。
いえーい、待ってました。
ちょっと涼しくなってきましたからね、寒気がなだれ込んできた日本列島にも、ブルーテがあうんじゃないでしょうかね。
☆
おひとりの時に、ちゃちゃっと作って、食べるのに最適なスープですぞ。
めっちゃ簡単なのに、めっちゃ美味しいので、やらない手はないです。はい。
カリフラワーはかんたん酢を使って、ピクルス風のサラダにして、食べることが多くて、でも、やっぱり、スープがベストかな・・・。
じゃあ、さっそく、作ってみましょう。

まずは、材料:
たまねぎ半分、カリフラワー半分、ジャガイモ1個、オリーブオイル大さじ1、牛乳カップ1、ブイヨン半分、塩胡椒。
カリフラワーは一度塩と酢を加えた水で下茹でしておく。

ココットにオリーブオイルをひき、玉ねぎを炒めて、カリフラワーを加えたらひたひたになるまで水を注ぎ、煮る。
カリフラワーが柔らかくなったら牛乳を加えて火を止め、ハンドブレンダーで滑らかになるまで撹拌する。

仕上げにバターを加えても良いし、オリーブオイルを飾っても良い。
胡椒をガリガリと。
ボナペティ!

辻仁成、展覧会情報
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2026年、1月15日から、パリ、日動画廊、グループ展に参加。(辻仁成以外は、Henry Zers, Pierre Lesieur 彫刻のPatrick Blochの3氏)
2026年、11月には、リヨン市で個展が決まりそうです。版画なども出す予定。情報解禁になったら、まっさきにお知らせいたしますので、リヨン周辺在住の皆さま、お楽しみに。
2026年、夏に日本でも個展を開催する予定ですので、8月前半、スケジュールあけておいてくださいまし。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



