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今日のごはん、チキンの赤ワイン煮込み、コックオーヴァン! Posted on 2025/12/01 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
父ちゃん自慢料理の一つなんですが、いまだ、ちゃんと作り方をご紹介していなかった、辻家幻の一品、を今日はご紹介したい、と思います。
チキンの赤ワイン煮込み。
フランスでは、コックオーヴァン、と呼ばれています。
どこのご家庭でも必ず作る、ま、日本だと筑前煮のような存在でしょうか・・・。
あはは。
こんな感じの料理です。
まずは、完成形から・・・。
どうぞ!!!

材料はなんでもいいですが、
鳥のもも肉
セロリ、
ニンジン、
玉ねぎ、
マッシュルーム
ニンニク、
赤ワイン、
トマト缶、
ベーコン、
あたりは必需品かな、と思います。



鶏モモ肉を包丁で綺麗に、写真のようにカットし、骨を取り除き、塩胡椒をして、30分、放置します。
注意点としては皮とかも余分な部分は取り除きます。血管とか筋も、除去してください。あとで、触感に影響でますね。
はい、
そしたらば、余分な水分とか出たので、ジップロックのようなものにいれて、赤ワインでマリネします。
マリネ液を作ってもいいんですが、面倒くさいし、赤ワインだけでも十二分に美味いので、大丈夫ですよ。
☆
ただし、一晩、この状態でなじませます。
一晩はマリネ、やってくださいまし。


そしたら、写真のように、赤ワインと鶏肉を分離させます。下のワインも料理に使うので、捨てないでね。

皮目から、写真のように焼きます。カリッカリに焼いてくださいまし。

焼いた鶏肉は取り出し、ベーコンを炒めます。『ベーコンは写真のようにカット)
肉汁、ベーコン汁の残ったフライパンで、野菜を炒めますが、フライパンにくっついた焦げ物はうまみの塊なので、こそぎ落しながら、野菜と一緒に炒めましょう。
☆
セロリ、玉ねぎ、は必需品です。

そしたら、分離させた赤ワインを入れます。
そこに肉を戻します。
ローリエ、タイム、などを入れます。(フランス料理の基本ですね)

トマト缶を入れます。
ひたひたになるように、追い赤ワインを足してください。
ぐつぐつ、煮込みます。

どうじゃ、美味そうでしょ???
最高なんです。
コックオーヴァンは家庭によって、作り方がまちまちなんですが、父ちゃん流は父ちゃん味になりますので、やってみてね。
野菜とチキンを炒めてから、赤ワインジップロップマリネ、という流れのご家庭もありますし、マリネしないで作る人もいます。
ま、マリネした方が、鶏肉は柔らかくなるので、・・・。
どうぞ。
☆
で、マッシュルームも最初に入れちゃう人がいますが、あの食感が失われるのが父ちゃんは嫌で、別にバターで炒めて、最後に、ちょっと混ぜます。




しかも、少しだけ、飾りように残しておきます。
えへへ。
このバターマッシュルームを、最後に載せるとね、なんかね、豪華な一品になるんですよー。
こういうところ、大事ですね。
☆
はい、完成しました。
ボナペティ!!!!
えいえいおー。

辻仁成、展覧会情報
☆
2026年、1月15日から、パリ、日動画廊、グループ展に参加。
2026年、11月に、3週間程度、フランスのリヨン市で個展、予定。詳細は後程。
2026年、8月、東京での個展を計画しています。詳細は待ってください。


Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



