PANORAMA STORIES

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編) Posted on 2025/12/02 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
円安で、1ユーロが181円になりまして、ぼくがフランスに渡った2001年は1ユーロが100円だったので、ほぼ、倍近い、水準なんです。
海外で生きる者としては、贅沢は敵になってまいりました。
観光客のアジア人比率、かつては日本人しか見かけませんでしたが、今は、日本人はほぼおりません。
そういう厳しい時代に、お前、ノルマンディで何を喰ってるんか、というご指摘、身に染みてひたぶるにうらかなし、でございます。
外食さえしなければ、ノルマンディは食材が新鮮で、パリに比べうんと安いので、自炊していれば、乗り切ることが出来ます。
幸いなことに、父ちゃんは料理に自信があるので、コロナも乗り切った腕前で、フランスに戻ってから、一週間とちょっと、ですが、安定的な美味さで日々を丁寧にやりすごしているところです。
今日は、そんな父ちゃんの毎日、何を食べているのか、ちょっと覗いてみましょう。「今日のご飯」シリーズとかぶるところもありますが、どうぞ、ご笑見くださいませー。
どぞー。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

まいど、お馴染み、ピカールの冷凍そら豆ですね。そら豆のクリーム・パスタ。
そら豆好きですから、これでいろいろと作っておりまして、実に、便利でございます。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

肉じゃがですね。
決め手はお砂糖ですかね。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

みそ汁と白ごはん、これが円安時代における父ちゃんの命綱ですな。
美味しいです。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

そして、焼きロールキャベツですな。
煮ないで焼くからのおいしさ。
翌日はトマトソースを作りまして、ちょっと煮込んで味変です。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

父ちゃんのアペロタイムに欠かせない、チーズ・コンテとバターのオープンサンドね、これはワインがすすみます。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

カレーライス!
そら豆は、パルメジャーノチーズ焼きにしてありまして、玄米のご飯との相性も抜群ですな。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

12月25日で終了しますが、ラジオ・ツジビルのオリジナルバック。
これを持ってマルシェに買い出しに行くんです。パリは物価が高いですが、田舎のマルシェは安いですよ。
日本よりも安いかもしれません。
自炊、最高ですね。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

シティライツ、帰っておいでよ、満たされぬ人々、ここは君の町、君が帰るー町♪



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

とんかつ定食にしました。
みそ汁は玉ねぎのスライスバージョン。お金かからないだけじゃないです。マジで、美味しいですよねー。
キャベツの千切りがマストです。
ごまだれのドレッシングかけました。
白ごはんには、ごま塩がかかっているのですよ、贅沢~♪

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

で、昨日はちょっと奮発して、コックオーヴァン(チキンの赤ワイン煮込み)でした。
パスタにかけて、食べたんですが、写真を撮り忘れて・・・。笑。想像してくださいまし!

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

これは、今日の夕飯に、豚バラ肉を鍋っぽくして、余った野菜で頂きました。
柚子胡椒がきいて、もー、たまりません。
美味しい生活、継続しております。
じゃあ、みなさま、ボナペティ!!

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)



何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(円安編)

自分流×帝京大学

辻仁成、展覧会情報

2026年、1月15日から、パリ、日動画廊、グループ展に参加。
2026年、11月に、3週間程度、フランスのリヨン市で個展、予定。詳細は後程。
2026年、8月、東京での個展を計画しています。詳細は待ってください。

辻仁成 Art Gallery



Posted by 辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。