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フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。 Posted on 2025/12/03 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ノルマンディの友人、チャールズさんが50歳になられたということで、父ちゃん、パーティに招かれました。
やった!
フランス人のお子さんの同級生の親御さん、その娘さんらもいらっしゃって、たいそう賑やかな会になったので、ご報告です。
父ちゃんはシフォンケーキを作って、持っていきました。
あと、最近、はじめた版画作品をプレゼントとして、仕上げて持っていったのです。
これが、めっちゃ、受けて、たいそう、喜ばれました。
アーティスト冥利につきますね。
油絵っていうのは、さすがに差し上げられないので、版画が、ちょうどいいですね。
版画でベースを作り、水彩で色を付けたのでありました。
額入りで差し上げたので、めっちゃ、ぴったりの場所があり、みんなで鑑賞会となりました。めでたし。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

※ 版画もいいですよね。いつか版画だけの個展もやってみたいな~。



フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

ということで、人が多いので食べ物も多かったです。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

子供たちはお母さんたちのお手伝いをしていました。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

「今日の献立」でご紹介した、フランスのバター、ブールノアゼット、なんですが、作り方はチャールズシェフに教わったのです。
今日は、娘のヴィクトワールちゃんが担当したブール・ノアゼットをパンに塗り、そこに生ハムを載せたもの、いただきましたが、最高でしたよ。

ブール・ノアゼットの作り方は、過去記事から、どうぞ~。

https://www.designstoriesinc.com/panorama/daily-6821/

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

こちらは、ヴィクトワールちゃんが作ったバターです。
15歳のフランスの少女は、バターを手作りします。凄いですな。
右から、ピスタチオのバター、真ん中が、海草のバター、左が、蕎麦粉のバターになります。
絶品でした。
「どうやって作るの?」
と訊いたら、
「ムッシュ、生クリームから作るの。すごく時間がかかりますよ」
ですって。凄い!!!



フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

そして、チャールズのディナー、最初が、牛肉のスープでした。
寒いので、心がぬくもりましたよ。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

フランス在住の日本人の方が作っている「ふりかけ」だそうです。美味しかったっす。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

さて、今日のメインは、スズキを90度で一時間オーブン焼きしたもの、レモンバターソースで頂きましたが、絶品でしたよ。
「100%、自然だよ」
ですって。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

レモンバターソースをかけたわけです。
右側のがえんがわ、美味しいですね。
「ヒトにだけ、あげるね」
ですって。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

レモンバター。



フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

三四郎は、そわそわ、しております。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

いいワインが出てきましたよ。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

そして、いよいよケーキです。
ケーキは手作りですが、生クリームとフルーツのデコレーションは子供たちと一緒にやりました。
こういうの、フランス人の子たち、大好きなんですよね。

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

幸せな夫婦です。気持ちが温まりました。いいお父さんとお母さんなんです。
「チャールズ、50歳のお誕生日、おめでとうございます」

フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。



フランス田舎暮らし日記、チャールズの50歳の誕生日に。

はい、生まれて来てくれて、ありがとね。ぼくがノルマンディにいるのは、彼ら家族と出会ったことがきっかけでした。
欲もなく、悪口も言わない、いい人たちです。彼らの友だちもみんな優しかったです。
ちょっと寂しい父ちゃんでしたが、幸せのおすそ分け、感謝感謝!
ボナペティ!!!!!!

辻仁成、展覧会情報

2026年、1月15日から、パリ、日動画廊、グループ展に参加。
2026年、11月に、3週間程度、フランスのリヨン市で個展、予定。詳細は後程。
2026年、8月、東京での個展を計画しています。詳細は待ってください。

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。