PANORAMA STORIES

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮 Posted on 2025/12/06 辻 仁成 作家 パリ

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮

おつかれさまです。
さて、
今夜の献立、悩んでいるあなたに、ノルマンディ料理で、おすすめのキノコとチキンのクリーム煮込みをご紹介したいと思います。
白ワインとあわせたい、ときに、最適なのであります。
ノルマンディは、どこの家庭でも、こればっかり。
では、まずは、材料から!

材料、二人前。
仔牛、または、チキン 2枚
または鶏胸肉  1枚(鶏胸肉の場合は皮をとり、厚さを半分にする)
ま、でも、お好きなだけ、どうぞ!
エシャロット  1~2個
きのこ     150g(ジロールまたはヒラタケ、ブラウンマッシュルーム、エリンギなどなど)
白ワイン    大さじ4
生クリーム   大さじ4
オリーブオイル 大さじ2
塩・こしょう  適量
バター     15g程度(お好みで)

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮



最近、ジロールは日本でも手に入るようになりましたね。
もし、探せない場合は焦らないで、エリンギ、ブラウンマッシュルーム、マイタケとか、でやってみてくだされー。
触感はなんとなく似ている。香りが違うけど、マイタケでもかなり美味しい。
仔牛肉は日本だと見つけにくいので、鳥の胸肉とかで大丈夫!!

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮



まず、肉をラップで包み、めん棒などで叩いて軽く伸ばすところからこの料理は始まります。
ようは繊維を細かく断ち切っていくことで触感が変わるのです。
これ、ノルマンディの知り合いのお母さんから教わりました。
うちは、麺棒じゃなくて、ゴムの大きな金づちを使っています。
ボンボンボンと叩いて、平たく伸ばす。ストレス解消になる。
これをフリットにしても美味いからね、辻家の鳥カツはだから平べったい。

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮



じゃあ、よく熱したフライパンにオリーブオイルをひいて、塩・こしょうした肉をソテーしましょう。
強火で、両面焼き色がついたら一度皿に取り出します。
あとで煮るのでさっと焼き色がつけばOKですよ。
必ず使い終わったフライパンをそのまま使うこと。肉汁を利用します。
みじん切りにしたエシャロットとキノコを炒めるんだ。しんなりしたら白ワインを加え、アルコール分をとばします。
さらに生クリームと塩・こしょうを加えて、ソースを作っちゃえー。
そこに肉を戻し(肉汁も一緒に)、3分ほど煮込んだら蓋をして、一度、火からおろし、5分休まます。
これで、完成となります!
皿に盛り付け、ご飯やパスタを添えるんだけど、今日は父ちゃんの好物の玄米を載せて頂くことに!!!
ああ、至福の時、横には、ワイン!!!
たまりませんな~。
ボナペティ。

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮

来月、パリの日動画廊、グループ展に参加します。
1月15日からです。
3月7日まで、パリの日動画廊。
それから、8月前半に一週間程度、個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「夢幻泡影」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
そして、11月に3週間程度、リヨン市で個展を開催いたします。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学

今日の献立、ノルマンディ風チキンクリーム煮



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。