PANORAMA STORIES
今日の献立、ピロシキ! Posted on 2025/12/09 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
時々、無性に食べたくなるのが、ピロシキ、です。
ウクライナの名物料理の一つですね。
じゃあ、さっそく、作ってみましょう。
まずはパン生地の材料になります。
強力粉 300g
塩 小さじ1
砂糖 大さじ1
ドライイースト 小さじ1
バター 25g
卵 1/2個
牛乳 160cc
焼く前に塗る卵 1/2個
でわ、いくよ。
1、 大きいボールに強力粉と塩を入れ真ん中に少し窪みを作り、そこに砂糖、ドライイースト、バター、溶いた卵を入れ人肌に温めた牛乳を入れ真ん中から少しずつ混ぜていき、全体を混ぜ合わせます。いいですね。

2、生地が1つにまとまったら、台の上にのせ生地をしっかり押し伸ばしながら15分くらいこねるのです。よっこらしょ。力仕事ですが、愛する人を喜ばせることを思えば苦ではありません。よっこらしょ。

3、生地が滑らかになったら1つに丸めてボールに移し、生地の上にふわっとぬれ布巾をかけラップをし、温かい所で1時間ほど発酵させます。さて、その間に具を作りますぞ。どっこいしょ。
具の方の材料になります。
牛肉 300g
玉ねぎ 中1個
白ワイン 1/2カップ
塩 小さじ1/2~
胡椒 適量
コリアンダー (生・お好みで)
4、フライパンにサラダ油をしき、牛挽肉を焼き付けながら炒めます。玉ねぎも加え一緒に炒め、白ワインを入れアルコール分が飛んだら、塩、胡椒で味付けし好みでみじん切りにした、コリアンダーを加えて出来上がりです。簡単ですね。簡単、簡単! 開けない夜は無いのです。登れない山もありません。あるか…。笑。

そして、ここからが仕上げの行程です。
5、1時間後、生地が2倍に膨らんだらボールから取り出し、16等分にします。

6、生地をきれいにまとめ、ラップをふんわりかけ、15分くらい休ませます。

7、生地を伸ばして具を包み形成する。伸ばすときのコツは、具を包んだときに底が分厚くなりすぎないように真ん中に厚みを残し、周りを薄めにすること。



8、溶いた卵を生地の上から丁寧に塗り200℃のオーブンで15~20分焼きます。

どうです、この焼き上がり。ほぼ、芸術的な域じゃないでしょうか? 香ばしい香り、そして、触感、ジューシーなお肉の風味、どれをとっても、よだれものです。焼きあがったら、お皿に並べ、みんなで手を伸ばして頬張ってみてください。今だからこそ、ご家庭で平和の味、ピロシキにかぶりついてみてください。
最高ですぞ。
最後に愛は勝つ、ボナペティ!


2026年の1月、パリの日動画廊で開催されるグループ展に参加します。
1月15日から3月7日まで。
場所は、パリ8区ですね。エリゼ宮殿の傍です。
それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催いたします。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!
☟
かっこつけてみました。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


