PANORAMA STORIES
今日の献立、クラブハウスサンド Posted on 2025/12/10 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
今日は、父ちゃんが高校生の頃から作っている、辻家の伝統的なクラブハウスサンド、をご紹介いたします。
高校生の時、父ちゃんは函館に住んでおりました。
十字街という歴史的な場所を歩いておりますと、段ボール箱をドラムに見立てて、歩道で、叩く真似をするコックさんがいたんです。
やまさん、という名前の人で、一瞬で、仲良くなりました。
「つじくん、人生は、I LOVE YOU ,I WANT YOU, I NEED YOUだよ」
というのが口癖のかなりファンキーな先輩だったんです。
彼がおなかをすかせたぼくに作ってくれたのが、このクラブハウスサンドでした。
半世紀ほど前のことですが、あまりに革新的なサンドで、辻青年には衝撃の味だったというわけです。
☆
ということでうちの息子も大好物で、よく、作って、とせがまれたものです。
はい、じゃあ、作ってみましょうか!
材料は、以下のようなものになります。
今日は手抜きで、鳥ハムを使いましたが、普通は、鳥の胸肉に塩胡椒をしてグリルします。そうするとかなりジューシーになり、美味しいですよ。やってみてね。

このほかに、レタスとチーズが必要です。

付け合わせのジャガイモですが、皮をむき、このような形にカットして、ボウルの中で味付けをしますが、オリーブオイル、パルメジャーノチーズ、パセリ、塩胡椒、ニンニク刻んだの、小麦粉ちょっと、ですね、ざっくりと混ぜておいてください。小麦粉はカリっとさせるのに必要なんです・・・。

オーブンにいれて、焼き色をみながら仕上げてください。
では、食パンを4枚、両面焼きにします。
焦げない程度に、焼きましょう。でも、焼き色重視です。

マスタードを塗ります。

チキンを載せます。

その上にチーズを置きまして、もう一枚、食パンをかぶせてください。

そしたら、2段目は、ケチャップを塗ってから、ベーコンと卵を置き、さらに食パン・・・。

3段目はマヨネーズをたくさん塗って、そこにレタスとトマト、お塩を振ります。
ここで、レタスですが、数枚必要です。厚みがある方がおいしいです。それを左手の掌に載せて、一度、パン、と右手で叩いて、潰してください。こうすると、おさまりがいいし、歯ごたえもいいです。水気も飛びます、いいことづくめです。笑。

食パン4枚の迫力ですな。

で、爪楊枝、ピックをこのような配置で突き刺し、その間に包丁を入れます。


カットしたら、焼きあがったポテトを周辺に散りばめます。
どうです?
美味しそうでしょ?
☆
今日は10月の個展の絵をポルトガルに配送する必要があり、スタッフさんらの協力を得て梱包からの配送をやりました。
ということで、これ、まかないですな。父ちゃんのまかない・・・。
ポルトガル在住のアメリカ人のお客さんのもとに、数日で届くと思いますよ。
このクラブハウスサンドで、いい仕事が出来ました。
みなさんも、作ってみてね。
ボナペティ!!!!


小分けをするとこんな感じになります。なかなか、がぶっといっぺんで食べられないサイズ感もユニークな点です。
口を大きくひろげて、頬張ると、アメリカンな感じが伝わってきますぞ。
えいえいおー。

2023年、フランスの音楽の殿堂、パリ、オランピア劇場で、単独ワンマンライブをやり遂げた、父ちゃんの、その記念碑的なライブ盤が配信されました。父ちゃんも、買いました。笑。携帯にいつもいれておくのです。
☆
こちらから、聞けますので、お好きなプラットホームでお聞きください。
☟
2026年の1月、パリの日動画廊で開催されるグループ展に参加します。
1月15日から3月7日まで。結局、11作品の展示となりました。フランス人3人とのグループ展なのに、11作品も、・・・。笑。
場所は、パリ8区ですね。エリゼ宮殿の傍です。
☆
それから、8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
☆
そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催いたします。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



