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今日の献立、タルティフレット Posted on 2025/12/13 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
この一つ前の日記で、パリのチーズ屋、久田さんが手作りしてくれた「タルティフレット」めっちゃ、美味しそうだったでしょ?
それを、今日は一緒に作ってまいりましょうね。

「タルティフレット」は、アルプス地方の郷土料理なのです
材料はいたってシンプルなもので、玉ねぎ、ルブロションチーズ、じゃがいも、ベーコンだけ。(地域によっては白ワインを加えたり、カリフラワーを使用することもある)
父ちゃんの「タルティフレット」はもう何度かこの日記でもご紹介したと思うので、詳しいレシピは過去記事に譲るとして、要は、ジャガイモをゆで、玉ねぎとベーコンをフライパンで炒め、耐熱皿にまずじゃがいもを敷き詰め、そこに炒めた玉ねぎとベーコンを載せ、さらに薄くカットしたルブロションチーズをのせて、オーブンで仕上げるだけ、・・・。
まァ、ある種のオーブン焼きのグラタンですね。

今日の献立、タルティフレット

フランスだとこういう専用のチーズがありますが、なんでもいいです。

今日の献立、タルティフレット

今日の献立、タルティフレット

※グラタン皿がでかすぎて、すかすかー。笑。そこで、そのかっこ悪さを隠すために、チーズで、カヴァーした!!! 正解。

今日の献立、タルティフレット



ルブロション・チーズは日本だと一般的ではありませんが、フランスだと、とくに冬の時期は、まるい姿で、店頭に積み上げられている。それほど、売れるチーズ、というか、この料理のために、存在しているような、チーズ。
日本でこれをやる場合、代用として、カマンベールチーズでも、大丈夫ですよ。ブリーチーズでもやってる人がいるし、ま、でも、カマンベールかな・・・。

今日の献立、タルティフレット

※ オーブンにぶちこんで、表面がカリカリに焼けたら、もう完成だよーん。

ちょっとここで、昨日の久田さん制作の「タルティフレット」もう一度見てみましょうね。

今日の献立、タルティフレット

焼く前がこちら、そして焼きあがると、下のようになります。さすが、プロはすごいですねー。
久田さんはパリで大活躍するチーズ熟成のプロですが、彼女の実家は、立川にある「チーズ王国」さんです。全国のデパートなどにも入っていますよね。日本のチーズの第一人者なんです。なるほどね・・・。だから、美味しそう。

今日の献立、タルティフレット

今日の献立、タルティフレット

今日の献立、タルティフレット

※ これが、うまい。フランスの家庭の味!!!



お知らせです。
フランスのロックトップチャート、45位の、(自慢なんです)、父ちゃんのオランピア劇場ライブ盤配信されました。
日本語、英語、仏語で歌っていますよ。

今日の献立、タルティフレット



自分流×帝京大学

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。