PANORAMA STORIES

失われた原画が大量に発見されたの巻 Posted on 2026/01/18 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
パリは今、オブジェ関係のイベントが各地で催されており、どこもかしこも、楽しい雰囲気です。
サンジェルマン・デ・プレ界隈には家具屋さんが多いので、のぼりを立ててイベントを盛り上げております。
さすが、芸術の都、ですねー。通りの上に不思議な行燈のようなものが並んでいて、見ごたえありましたよ。

失われた原画が大量に発見されたの巻

失われた原画が大量に発見されたの巻



さて、今日は長年探していたものが見つかった、という嬉しいご報告です。
父ちゃんが必至で探しているものが、いくつかあります。
小学生時代に自費出版したマンガ集。
その頃、版画クラブに入っていた時の木版画数点。
中学、高校のころに描いていたいくつかの鬼の油絵。
パルコギャラリーで展示した写真30点。結構大きなサイズです。
映画「千年旅人」の絵コンテ。
そして、イラスト多数。
このイラスト多数の中でも、2003年に出版した「99歳まで生きたあかんぼう」にはたくさんのイラストを描いたのですが、出版記念展覧会をして以降、行方不明となっておりました。そして、秘書の菅間理恵子さんが逝去されて、ますます、行方が不明になってしまっていたのです。

失われた原画が大量に発見されたの巻

下の写真は、展覧会をしたときの証拠写真です。こちらのギャラリーさんも事務所に返還をした、ということは集英社さんを通して確認も出来ておりました。菅間さんの家が火事にあい、資料を保管していた蔵が燃えたので、その時に一緒に燃えたに違いない、と思っていたのですが、・・・。

失われた原画が大量に発見されたの巻



福岡にも事務所があるんですが、そこにちょっと大きめの倉庫がありましてね、もう一度、そこを探して貰えないか、と弟に頼んだところ、見つけた、という知らせが、今朝、飛び込んできたわけです。
信じられない再会でありました。
「ええええ、それ、マジで原画?」
「うん、裏に、インクの染みが出ているから、原画だね」
ですって、ほっとしましたよ。

失われた原画が大量に発見されたの巻

失われた原画が大量に発見されたの巻

このイラストは、2000年くらいに描いていたコックさんのシリーズで、かわいいじゃないですか。
でも、出て来てよかったです。
ぼくの死後、辻仁成ミュージアムなんかが出来たら、みなさんにも見て頂けると思います。死んだら・・・。
あはは。
はい、ということで、探し物は見つかりました。いつか、原画展やりたいですね。
えいえいおー。

辻仁成展覧会情報

フランス日動画廊パリでのグループ展に参加中。3月7日まで。途中で、作品が入れ替わる予定です。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86

それから、8月5日から、一週間程度(予定)、三越日本橋本店特選画廊Aにて、個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「辻仁成展、鏡花水月」です。

そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!

そして、電子書籍で「海峡の光」が配信されております。文学の方もどうぞ。

海峡の光 (Kindle電子書籍版)
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Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。