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パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店 Posted on 2026/01/18 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
パリで展覧会関係の仕事のために来ているので、外食ばかりしている父ちゃんですが、10年ぶりに訪れた台湾料理店の「えびす」がものすごく進化して、さらにおいしくなっていたので、これは、ぜひ、皆様にご紹介しなければ、と思った次第です。
フランス旅行にやって来る日本の方々は、やはり、毎日、濃厚なフレンチってのも、ちょっとね、きついですよね。
とはいえ、中華も食べたいけれど、あれもあれで濃厚で、選択肢悩むところですが、そういう時に、おすすめなのが、「えびす」さん。看板は日本語で「えびす」なんです。
オーナーシェフの劉さんは、台北の出身で、もともと、六本木にあ中国飯店で修行をされ43年前に渡仏、当時全盛だったディエップでシェフをやり、ご自分のお店「えびす」を20年ちょっと前にパリにオープンさせました。
庶民的な味が在パリ日本人に大好評で、当時は日本人しかお客さんがいなかったんです。でも、コロナ期に一大決意され、もう少し洗練された台湾料理を提供しようと内装も味も一新されました。
2023年のぼくのオランピア劇場ライブにお越し頂き、ものすごくファンになったというので、お招きを頂き、一緒に食事をしたんですが、おしゃれな店になっていて、驚きました。
というのも、うちの息子がまだまだベビーカーに載っていたころに、家族で、よく来ていたからです。
それから15,6年の歳月が流れていますね、しみじみ・・・。
現在は、蒸す料理をメインにし、健康を考えるメニューがずらりと並んでいて、光陰矢の如し、を実感させて頂きましたよ。お客さんも、100%地元のフランス人になっていて、でも、店名の「えびす」はそのまま、日本語で、彼も日本語を話します。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店



パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

マテ貝ですね。あっさりしていますが、コリアンダーの風味が貝のだしと非常にマッチしていて美味しかった。とくにスープが、絶品・・・。
日本料理と台湾料理の中間のような味の濃度が日本人には間違いありません。そこがほかの中華料理とは全然異なるところでした。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

今のマテ貝をこちらの茶碗蒸しに入れると、お味がさらに変化します。この茶わん蒸しも、中華麺のスープで作られているので、日本のとは異なります。ものすごく美味しかったです。はじめての台湾味でございました。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

そして、なんといっても、おすすめは、北京ダック、ではなく、ダックのかわりに、フォアグラのソテーが載っている北京ダック風フォアグラですかね。笑。びっくりするほど、美味しかったです。これがきっと、一番のおすすめかもしれません。

薄い皮で包んで一口でお召し上がりください。口の中に、フォアグラのうまみがジューシーに広がります。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店



パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

こちらが、劉さんですが、驚くべきことに、ぼくと同じ年なんですよ。ひゃああああああ。つやつや。若さの秘訣、聞きました・・・・ふふふ。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

そして、ディンダイフォンと同じ味の炒飯です。常連の皆さん、これを食べていらっしゃいました。ディンダイフォンの社長さんとも仲がいいということで、・・・。なるほどねー。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

ぼくのために、メニューにはない、スズキの蒸し焼きを出してくださいました。一晩、塩でつけて、蒸し器でつくった大皿料理ですが、たまりませんでしたよ。劉さん、ありがとうございます。
台湾の大使と今度は3人で食事をしましょう、ということで、盛り上がりました。新たな友だちがパリに一人出来たかな、という感じです。父ちゃんの音楽のファンだというので、大阪フェスティバルホールのファイナルライブDVDを差し上げました。
「辻さん、もっと歌ってください。台湾の歌手の人たちも辻さんに会いたがっています」
ですって。台湾でも人気なの? 父ちゃん、台湾大好きだもんね。
つづく。
えいえいおー。

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

パリのど真ん中、えびすという名前の台湾料理店

EBIS
19 Rue Saint-Roch, 75001 Paris



辻仁成展覧会情報

フランス日動画廊パリでのグループ展に参加中。3月7日まで。途中で、作品が入れ替わる予定です。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86

それから、8月5日から、一週間程度(予定)、三越日本橋本店特選画廊Aにて、個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「辻仁成展、鏡花水月」です。

そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
お愉しみに!

そして、電子書籍で「海峡の光」が配信されております。文学の方もどうぞ。

海峡の光 (Kindle電子書籍版)
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自分流×帝京大学

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。