PANORAMA STORIES
人生の予感について。 Posted on 2026/01/26 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今はノルマンディで今年の計画を練っているところですが、今年はさらに、忙しくなりそうです。
秋に、フランスでライブをやることが決まりかけていまして、先に、紹介したフランスのバンド、エバーマインズとの対バンライブなんだけれど、しげちゃんが企画しているリヨンツアーとタイミングがめっちゃ近いので、ここにタイミング合わせられたら最高じゃんね、とスタッフと話しています。まだ、しげちゃんには報告してないんだけれど、彼はせっかちだから、確定してから、知らせようと思っています。あはは。来週中には会場が確定するかな、と予想しています。対バンって、すっごくよくないですか? 楽しく競える「対バン」ライブ、最高。絵でいうと、「グループ展」ですね。小説だと「冷静と情熱のあいだ」とか、笑。
今年はライブないかな、と思っていたので、ちょっと寂しかったから、嬉しいですね。で、一つ、ライブが決まると、だったら、他でもやろうよ、ということにだいたい世の中ってなっているから、秋が賑やかになりそうな予感・・・。
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あと、あとね、フランスでのアートフェアの話が不意に出ていて、これも秋なんですよ。アートフェアって、聞きなれないですよね。ま、なんか、世界中のアーティストがある場所に大集合をして、見本市みたいな感じのお祭りで、ま、審査に通るか分からないけれど、この話もあって、これ決まると、アートフェアは生まれてはじめて参加、しかも、フランスのアートフェアということで、これも楽しくなりそうな予感・・・。
そしたら、昨日、日仏の文学イベントの話が不意に舞い込んできちゃって、それはまだ正式なものじゃないらしいのだけれど、日仏の作家で同時に一冊の本を作るというような企画らしく、フランスの方からの依頼だったのだけれど、面白そうな予感、ありますね。
まだどれも話があっただけなんだけれど、笑、正式に決まったら、真っ先にお知らせしますが、10月、11月はバタバタになりそうです。
あの「ラーメン」のイベントも口留めされているので、今は、何も情報なくて、辻に言うと書いちゃうから、言うな、というおふれが出ているみたいで、言えないし、ただ、予感だけがあります。
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あ、日本酒「雨降」のラベルの話は、正式に決まったみたいです。スケジュール的には、3月末に、試作品が完成するので、どこかでぼくがそれを愛でる日があるみたい、愉しみで仕方ない予感。自分が描いた絵がラベルになるわけですからね、これは実物への予感大ですね・・・。
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出版も久しぶりにラッシュで、今年は3月11日に文庫「父ちゃんの料理教室」(大和書房)30日に「キッチンとマルシェのあいだ」(光文社)と二冊エッセイ集が出て、あ、小説「泡」が秋に集英社から刊行予定なんで、3冊!
小説は久しぶりだし、あのデザインストーリーズで連載をした「泡」がそうとうな加筆訂正作業を経て敢行される予定なので、読書の秋、盛り上がる予感、すごいね。
まだ、予定にもなっていないけれど、進行しているいくつかの話もここに加わると、ひゃあ、大丈夫かな・・・。
どうやら、父ちゃん年、になりそう。でも、もう粛々とやっていくことにしますね、若くないし、出しゃばらないようにします。そっと、佇んでいる感じで、漂うように出没して、人々の心を掴んで去る、みたいな、予感。
おっと、その前に、夏の三越日本橋本店6階画廊階、特選画廊A全面での大規模展を成功させないとね。一週間かぎりの美術館のような個展、名付けて、
「辻仁成展、鏡花水月」
これ、マジで、愉しみ過ぎるんです。4メートルの連作画(50号4枚)が、2セット、8メートル並ぶ壁があって、この作品が「鏡花水月」と呼ばれるシリーズで、ノルマンディの湿地帯に振る花を描いた刹那の美です。カタログ、パンフレットとか、作ればいいのにね。今のところ、59作品になりますが、50号が25枚程度あるので、ずらっと並ぶと、壮観な予感がします・・・。夏、やばいな、盛り上がりそうな、予感!

※ 去年、10月にぼくの絵を買ってくださったマダムOさんから、額装が出来た、と写真が届きましたよ。素敵ですね。
でも、
なんでこんなにいろいろなことが不意にやってきたのかな? 運勢的には、今年は忙しい年なのかもしれないですね。
この中から、一つや二つは話しが消えるかもしれないし、逆に、新しいイベントが一つや二つ増えるかもしれない。
どうなってもいいように、体力だけは、つけています。毎日、スクワット、50回、は欠かさずやっているし。笑。三四郎とはまべ散歩もちゃんとやっています。
忙しい時にこそ、体力が大事ですね。
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毎日の創作の積み重ねが、2026年の結晶を生むのだと思う、と引き締まりますね、魂が・・・。
子供の頃から、創作をする、と決めて、詩からはじまり、油絵まで、とまらず、創作し続けてきたことは、人間とは何か、という問いかけから始まっています。人間探求の人生の旅の途上なんですよ、父ちゃん・・・。
創作をしていると気が付くんですよね。この空想は、どこからやってきたのかな、って。想いが付くというけれど、この想いはどこから?
それらの想いがスパークする瞬間があります。点がいくつか集まり、線になって、線が次第に立体を描きだし、それがいくつか、宇宙空間に出来上がりつつあって、辻仁成にしか出来ない宇宙がやっと見えてきたかな、というところが今です。
その宇宙と交信をしながら、今、ぼくが残さないとならない創作物を同時代的にここに刻んでいきたいと思うのです。
この予感が、今のぼくの根底にあります。
予感って、ワクワクしますね。時間を自分のものにすることですから、老化をとめる最大の手段でもありますね。やったるでー、と自分を奮起させることで、生産性があがり、運気も上がる気がします。楽しいことを真剣にやる、それが辻流なんです。

辻仁成展覧会情報
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現在、フランス日動画廊パリでのグループ展に参加中。3月7日まで。
GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86
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それから、8月5日から、一週間程度(予定)、三越日本橋本店特選画廊Aにて、個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「辻仁成展、鏡花水月」です。
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そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細は決まり次第、お知らせいたしますね。お愉しみに!
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そして、電子書籍で「海峡の光」が配信されております。文学の方もどうぞ。
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ええと、2023年のパリ、オランピア劇場ライブもごひいきに。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


